
商店が密集している中に設けられている駅です。
片面ホームと島式ホームから成り、島式ホームの両側を上下線がそれぞれ使っているほか、片面ホームは下り線の通過線として使われるという、変則的なスタイルになっています。2つのホームは若干ずれており、島式ホームは片面ホームに比べて品川方に位置しています。このようになったのは、用地の確保が困難ななかでなんとか待避設備を備えるための苦肉の策を取ったためでしょう。
橋上駅舎で、改札内コンコースは島式ホームの中ほどまで延びています。出口は駅の東西に設けられており、西口からはJR東海道本線を跨ぐ通路とつながっています。
生麦の地名は、幕末の文久2年、島津藩の大名行列を騎乗で横切ろうとした英国人に対し、同藩藩士が斬りつけた「生麦事件」で知られるようになりました。現在ではむしろ、首都高速道路横羽線から同湾岸線へ抜けるジャンクションの名前で知られています。
キリンビールの横浜工場の最寄り駅です。なお、戦前には同工場の至近に「キリンビール前」なる駅が設けられていましたが、1944年10月20日には奢侈品たるビールを取り除いた「キリン」という、意味不明の駅名になっていました。ほどなくして営業休止、のちに1949年6月30日をもって正式に廃止されています。