丘陵地が少し開けたところに設けられている駅です。駅舎に接してホームが設けられています。現在は1面1線のみとなっており、無人化されて久しいようですっかり寂しい駅になっています。
駅舎は木造平屋建てですが、事務所部分が手前側にはみ出ることはなく、屋根も切妻となっており、里見以北の小湊鉄道標準スタイルのものとは異なりごくシンプルなものです。
駅舎内部は、かつて事務所であった部分の壁面が撤去されてフリースペースとなっており、壁面にはベンチが置かれ、据え付けられた書棚には漫画雑誌がたくさん置かれていました。地元小学生の描いた絵が展示されているなど、地域のコミュニティスペースと化しているようです。
ホームの反対側には、かつての対向ホームの跡が残っています。ただし、このホームの向こう側が樹に覆われているため、このホームがかつて片面だったのか島式だったのかは判然としませんでした。
いっぽう、駅の五井方西側には、かつて貨物を取り扱っていた時代に使われていたと思われるスペースが広がっています。ホームの欠け方から、ここには側線が入っていたと思われますが、今ではすっかり草むしています。
駅前には非常に大きな広場がありますが、駅周辺には小商店があるのみで、そもそも集落と呼べるようなものは見当たりません。もともと貨物の搬出が盛んだったところでもあり、開通以来人口が希薄だったのは変わっていないのでしょう。
駅からほど近いところに市原市民の森があり、ハイキング客の利用がしばしば見られるようです。
確認中。
確認中。
2009年7月7日
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