海士有木や上総山田とほぼ同じ形をした、下見板貼りの壁に瓦葺きの寄棟屋根を備えた木造駅舎が現役の駅です。私が下車したときは無人でしたが、平日昼間には駅員が配置されているようです。「今度の列車は××を出ました」の電照式表示がありました。
相対式2面2線から成り、五井方に側線がありますが、かつてはこの駅でも貨物を扱っていたのでしょうか。
駅舎と対向ホームの間は、上総中野方にある構内踏切で連絡しており、ホーム中ほどには鉄骨とトタンで造られた屋根が設けられています。
駅舎内部も、小湊鉄道木造駅舎標準様式というべきつくりになっています。私が下車したときには、半裸のおじさんや制服姿の女子高生などがたむろしており、待合室は地元の人の休憩所と化していました。
郵便局や学校、病院などが駅至近に集中しており、まとまった集落を形成しています。いっぽう、駅の反対側には田畑が広がっており、駅の設置によって集落が栄えたのか、集落の端に鉄道が敷設されたのか、興味深いところではあります。
相対式ホーム2面2線から成ります。
馬立という駅名の由来は諸説あるようですが、鎌倉時代の頃、この附近で馬のセリが行われたという説と、馬の集結場の説
[1]などのほか、上総地方における内陸交通の結節点であることから、うまやが置かれていたことによるものとも考えられます。
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2009年6月10日
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