大規模団地の玄関駅

鶴川
つるかわ
Tsurukawa

鶴川駅

 鶴川団地をはじめとして町田市東側に広がる、一大住宅地の玄関駅です。小田急の急行通過駅中では乗降客数が最も多く、準急や各駅停車に乗っていると、鶴川を境として混雑度が大幅にかわることを実感できます。

 上りは島式ホーム1面2線、下りは単式ホーム1面1線の合計2面3線となっていますが、国鉄型のように駅本屋と反対側に待避線が設けられているわけではなく、下り側は外側線の用地が確保されているのみで工事が行われていないにすぎません。駅本屋はホームの北側にあり、上下ホームとの間は跨線橋で連絡しています。

 上りは、朝ラッシュ時に急行の通過待避が行われるほか、ロマンスカーの通過待避や回送電車の留置などが行われます。なお、急行非停車駅にもかかわらず、なぜか下りホームには小田急名物の分割案内板が設置されていました。

鶴川駅ホーム

鶴川駅の下りホーム(正面)と上りホーム(右側)。《2007年4月15日撮影》

 駅本屋は平屋建てのごくシンプルなものですが、その東側には鉄筋4階建ての駅ビル「マルシェ」があり、さまざまな飲食店などが入っています。また、鶴川団地をはじめとして各方面へ向かう路線バスが、駅ビル脇のバスターミナルから頻繁に発着しています。なおマルシェは全部で3棟あります。もっとも、駅改札を出て真正面に見えるのが大規模なパチンコ店というのは、駅周辺の雰囲気からみてかなりの違和感があります。

鶴川駅ビル

駅本屋東側に建つ駅ビルと、それに隣接して整備されている駅前広場およびバスターミナル。15年を経過しても、この風景はほとんど変わっていません。《1992年12月3日撮影》

 駅前には銀行や各種商店が並んでいます。駅周辺は鶴見川が形成したごく浅い谷にあり平地に乏しいことから、かつては駅周辺にはこれといったものがなく「この大量の乗客はいったいどこから?」と思わせたものですが、1990年代以降急速に商店が増えていきました。

乗り場

駅名の由来

 開設当時、この駅が鶴川村にあったことから付けられました。鶴川村は明治時代に近隣の村が合併する際に作られたもので、詳細は未確認ですが、鶴見川から取られた準瑞祥地名ではないかと思われます。なお鶴川村は、1958年2月に町田町ほかと合併、町田市の一部となりました。

歴史

 小田原線全線開通当時からの駅。

周辺の見どころ

 特になし。

【鶴川駅前郵便局】駅から鶴川街道に沿って北東へ進み、徒歩6分。1992年12月3日訪問。

2004年9月4日、加筆修正
2007年4月15日、写真を追加のうえ加筆修正

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