芝山鉄道

 新東京国際空港(現・成田空港)の建設に伴い、公共交通手段がなきに等しかった地域住民への見返りに、鉄道が作られることになりました。芝山鉄道は、このアクセス路線を建設・運営する、成田国際空港が株式の過半数を所有する第3セクター企業です(本社:千葉県山武郡芝山町)。

 東成田―整備場前(仮称、現・芝山千代田)の免許は1988年6月24日に取得していますが、空港反対派による建設妨害があったり、当初は新交通システムとして計画されていたのを京成への乗り入れに変更したりしたために、着工は1998年にずれ込み、2002年10月27日に開通しました。

(2004年12月29日)

【URL】 http://www.sibatetu.co.jp/

★2002年11月26日、芝山千代田にて完乗・全駅乗降。全駅の写真を掲載しています。

芝山線

 東成田から芝山千代田にいたる2.2kmの路線で、営業距離が日本一短いミニ鉄道です(同社開業前は、和歌山の紀州鉄道が日本一でした)。中間駅はありません。昼間時の運転は約40分間隔で、京成成田―芝山千代田の区間運転が標準です。運転系統は京成東成田線と完全に統合しており、事実上同線の延長として運転されているため、別会社に乗り入れているという雰囲気は希薄です。

 地下の東成田駅を出て、しばらくの間はトンネルが続きます。地上に出ると、成田空港の敷地の東端に沿って進み、高架上にある1面1線の芝山千代田駅に到着します。過激派対策のため、駅および車内には警察官が常時巡回している一方、千代田地区は芝山町の北にある集落で駅勢人口がさほど多くないこともあって、ほかの鉄道にはない雰囲気があります。

 芝山千代田から先、芝山町南部を経て松尾または横芝方面へ延長する構想もありますが、具体的な計画は、これからの模様です。

(2004年12月29日)

駅一覧

東成田芝山千代田

乗車履歴

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