新御徒町を出たTXの列車は、ほどなく向きを北へ変えて私有地の下を進み、国際通り(ビートストリート)の下に入ったところに、次の駅である浅草となります。
駅名こそ浅草となっており、地域名としてはこれでも大きな問題はありませんが、東武伊勢崎線や東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線の各浅草駅が設けられている花川戸地区とは、浅草寺をはさんで反対側に位置しています。このため、既存の浅草駅との乗り換えは現実的ではありません。なお、銀座線の田原町駅のほうが距離は近く、路上連絡ではありますがこちらのほうが乗り換えは容易です。
ホームは島式1面2線から成り、地下4階に位置しています。壁面には浅草を意識した壁画が描かれていますが、この駅で雷門を大きく描くのはいかがなものか、という気もします。
浅草は江戸情緒を残す国際的な観光スポットになっていますが、それは隅田川から仲見世、浅草寺を含むラインを示すのが一般的といえます。TX浅草駅周辺も、かつて浅草六区と呼ばれ1950年代までは日本有数の芸能エリアだった時代もありますが、現在では場外馬券売場の利用者が多数を占めることとなっています。混乱のリスクを承知のうえで、駅名をあえて「浅草」としたのは、この地域を浅草エリアの一角として再び賑わいを取り戻したいという意図があったのでしょう。また、東武や地下鉄の駅がある位置は本来の浅草からは外れており、ここの駅こそがほんものの浅草という意識もあったようです[1]。それでも、駅近くに大きなホテルが立つなど、観光客を迎え入れるだけの体制はいちおう整えられつつはありますが。
もっとも、利用者側からみると離れた位置に同名駅があるのは、不便このうえないのですが。Web上では「駅名は「浅草六区」がよかった」という過激(?)な意見も見られますが、それにも一定の説得力はあります。
停車列車 [2010年2月現在]
全列車が停車します。
乗り場
西側から順に、1番線、2番線となります。
- 1.下り 守谷、つくば方面
- 2.上り 秋葉原方面
駅名の由来
建設当時の仮称は「新浅草」でしたが、最終段階で「浅草」となりました。
歴史
- 【2005年8月24日】 開業。
周辺の見どころ
確認中。
- 西野保行「常磐新線からつくばエクスプレス竣工への道 Part2」『鉄道ピクトリアル』No.785(2007年2月号)106ページ。