貫禄ある駅舎の駅

木崎
きざき
Kizaki

木崎駅

 印象的な大屋根を備えた、いかにも街の玄関でございと主張しているような存在感のある駅舎を擁する駅です。旧新田町に属していましたが、事実上太田市郊外の主要集落に設けられたというべきでしょう。

 相対式2面2線から成りますが、かつては多数の線があったようで、現在も数本の側線が残っています。駅本屋は、下りホームに面した南側にあり、上りホームとの間は構内踏切で連絡しています。私が下車した当時は、この構内踏切には遮断機がなく、列車が近づくと駅員が通路脇に立って案内を行っていました。

木崎駅ホーム

木崎駅ホーム。《2005年9月25日撮影》

 駅舎は木造平屋建てですが、非常に大きい事務室を備えた大柄のものです。ホーム側には、駅舎直づけとなっている木のベンチがあります。

 駅舎脇のフェンスにはアサガオが植えられており、初秋にはあざやかな姿を見せてくれます。駅員氏にうかがったところ、利用客から種を分けてほしいという要望があるものの、挿し木でないと増やせないため断っている由。

 駅舎の正面には広大なスペースが確保されており、特に整備されているわけではないものの、送迎スペースとして利用されています。駅前には小さな個人商店があるほか、駅舎を取り巻くように事務所や作業用の小屋などが建っています。

 駅の北側にも出口がありますが、こちらはそのまま一般道路へつながっており、改札はおろか詰め所さえありません。なんともおおらかではあります。この北口を出ると、目の前にサッポロビールの工場が広がっています。

駅名の由来

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歴史

 1910年3月、太田から新伊勢崎へ路線が延長された際に設置された駅です。1939年11月27日には、この木崎から徳川河岸を結ぶ3.2kmの徳川河岸線が開通し、砂利の運搬が行われましたが、1968年6月10日に廃止されています。

周辺の見どころ

 特になし。

(駅周辺には郵便局なし)

2007年3月13日

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