東武日光線は、新大平下からはJR両毛線と一定の距離を保ちつつ、ほぼ平行して進んでいきます。栃木南高校の手前でカーブを描くと、両毛線と合流し、高架に入って栃木駅に到着します。
特急や急行も含め、すべての列車が停車します。路線図上では単なる中間駅ですが、宇都宮線の列車は、基本的にこの栃木が始発駅で、ひとつ北側の新栃木で日光線から分岐します。
2面3線から成る高架駅で、コンコースは1階にあります。JR両毛線も同じ高さにホームがありますが、改札は完全に分離されており、連絡改札も設けられていません。
駅は北口と南口の2つの出口があり、この間は広い自由通路となっていますが、商店などが東武の売店とJRのコンビニのみなので、ガランとしています。
かつて端正な表情を見せていた駅舎の痕跡はまったくなく、トンガリ屋根の目立つ明るい雰囲気の駅玄関になっています。この玄関部分のデザインは、基本的に南北とも同じです。
東武の改札には自動改札機が導入されています。JR両毛線に比べて改札のスペースが広く、ゆったりした印象があります。
もともと、栃木市の市街地が駅の北側にあるうえ、高架化以前は改札が北側にしかなかったこともあって、南側は開発が始まったばかりという印象で、きれいなロータリーのすぐ先に水田が広がっています。いっぽう、北側には商店が並んでいますが、再開発の結果古い個人商店がかなり姿を消しており、かつての慌ただしい中に活気のあった風景とはかなり変わってしまいました。観光案内所や供食設備も特に見あたりません。