渡良瀬川をわたると、水田が広がる中に民家や工場が点在する中を直線で進みます。佐野バイパスをアンダークロスすると、がらんとした感じの無人駅、田島に到着します。
島式ホーム1面2線と、東側に側線1線が設けられています。葛生方にある地下道で連絡しており、東西に出口が設けられています。このうち西口には、出口脇に乗車券発売用の詰所が設置されていますが、私が降りたときにはカーテンが降ろされており、あまり使われていないようでした。西口を出て右手には、かつて貨物を取り扱ったと思われるスペースが草むしています。
この詰所の脇に旧駅舎がありますが、駅舎は単なる待合室、およびトイレへの通路としてしか利用されておらず、ここに駅があることを示す看板といった役に成り果てています。無人駅でありながら、トイレへのアプローチをフェンスで制限し、この旧駅舎内を通らないとたどりつけないようにしているのは、意地悪としか思えません。
旧駅舎は屋根がかなり大きい重厚な建物ですが、中に入ろうとすると、正面玄関が施錠されています。横に回ると中にはいることができますが、扉は完全には開かないうえ、一部が破れています。おまけに、蜘蛛の巣がはっており、入るのには苦労します。
出入りがしにくいぶんだけ保温性は高く、冬に赤城おろしから身を守るには適しており、木のベンチがあってゆっくり休むことはできます。しかし、建物本体の荒廃がひどいうえ、人の出入りがほとんどないため汚れも目立ち、とても長居したくなる空間ではありません。
島式ホームはなんとも素っ気ないもので、小さな待合室が設置されているものの、屋根さえなく、寂しいかぎりです。
駅の周囲は農村地帯になっていますが、平行する県道を車が頻繁に走っており、本数の少ない鉄道の役割はかなり小さいようです。
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(駅周辺には郵便局なし)
2005年10月17日
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