東京地下鉄

 2004年12月現在、8線から成る東京の地下鉄ネットワークを運営しています。銀座線と丸ノ内線の2線が第三軌条集電方式(直流600V)・標準軌(1,435mm)をとっているほかは、既存の他社線との相互乗り入れのため、架空線集電方式(直流1,500V)・狭軌(1,067mm)をとっています。初期の地下鉄は、狭小なスペースを極力有効活用する動きが取られ、改札口も上下別々というものが多いほか、一部分地上に出る駅が多いのが特徴で、銀座線の渋谷など、全鉄道線の中でいちばん高いのが地下鉄駅という現象が発生しています。いっぽう、新しい地下鉄は、地下深いところに設置されている場合が多く、乗降や乗り換えの際には長大なエスカレータを乗り継いでいく必要があるケースが多くなっています。

 路線網がきわめて複雑に入り組んでおり、異なる駅名でも同一駅と見なし改札内乗り換えが可能であったり(赤坂見附と永田町など)、同じ駅でも異なる改札どうしでの乗り換えが必要であったり(三越前など)するうえ、皇居を中心に、その東西南北のいずれを通るかで中途の経路が大幅に変わるため、2つの駅間を適切に乗り継げるようになるには、なかなか時間がかかります。

 早川徳次が設立した東京地下鉄道によって、上野-浅草が1927年に開業したのが、日本における地下鉄のはじまりです。これとは別に、五島慶太が東京高速鉄道を設立し、その画策によって東京地下鉄の経営権が東京高速鉄道側に移り、1941年には、特殊法人・帝都高速度交通営団が設立され、東京における地下鉄の運営が統制下に置かれることになりました。戦後も、公共企業体に近い形態が維持されてきましたが、行政改革の進行に伴い、2004年4月1日に株式会社化され、会社名「東京地下鉄」、通称「東京メトロ」となりました。これと同時に、各駅ごとにナンバリングが行われています。

(2004年12月23日)

【URL】 http://www.tokyometro.jp/

★1996年3月18日、南北線-駒込にて完乗(その後の開業区間も乗車済み)。2005年2月28日、日比谷にて全駅乗降(その後の開業駅も乗降済み)。全駅の写真を掲載しています。

銀座線

 浅草から上野、新橋を経て渋谷へいたる14.3kmの路線で、正式名称は3号線銀座線です。全列車が各駅停車で運転され、他線との直通運転はありません。第三軌条集電方式(600V)で、軌間は1,435mm。ラインカラーはオレンジ色で、「渋谷駅でいちばん高いのが地下鉄」「店舗名を駅の名前に付けた地下鉄」など、数々の特徴を残しています。起点の渋谷が地上(高架3階)にあるほか、上野にある車両基地も地上に設けられており、ここには地下鉄唯一の踏切が存在します。古い路線の特徴として駅の位置が浅く、地上からの乗り降りする際に必要な上下移動距離が短く、少なくとも健常者には使いやすい駅が多い一方で、階段が狭小でスペースの余裕がほとんどない駅が多く、バリアフリーへの対応には遅れが見られます。

 渋谷から青山にかけての繁華街、赤坂見附から新橋にかけてのビジネス街、銀座から三越前にかけてのショッピング街、神田から浅草にかけての下町などを貫通しています。新橋-上野で京浜東北線・山手線と競合しており、渋谷と上野を結ぶ鉄道という側面もあり、新型車両が導入された際には、JR山手線に比べて所要時間が短いことが、盛んに宣伝されました。

 “日本最古の地下鉄”として知られ、早川徳次が創設した東京地下鉄道の手により、浅草-上野が1927年12月30日に開業しており、当時は“東洋唯一の地下鉄道”として盛んに宣伝されました。田原町や稲荷町の駅には、開業当時の面影が今なお色濃く残っています。その後、万世橋(現在は廃止)、神田、三越前、京橋、銀座と延長され、1934年6月21日には新橋まで開業しました。一方、渋谷方面からは、五島慶太が創設した東京高速鉄道の手により、青山六丁目(現・表参道)-虎ノ門が1938年11月18日に開業し、同年12月20日には渋谷へ、1939年1月15日には新橋まで開業し、この際に両鉄道が接続、相互運転を行うようになりました。1941年9月1日に帝都高速道交通営団として統合し、銀座線として完全に一体化しています。

(2005年1月2日)

駅一覧

浅草田原町稲荷町上野上野広小路末広町神田三越前日本橋京橋銀座新橋虎ノ門溜池山王赤坂見附青山一丁目外苑前表参道渋谷

乗車履歴

丸ノ内線

 池袋から大手町、新宿、中野坂上を経て荻窪にいたる24.2kmと、中野坂上から方南町までの3.2kmから成る路線で、正式名称は4号線丸ノ内線です。全列車が各駅停車で運転され、他線との直通運転はありません。本線は、6両編成で運転されます。中野坂上-方南町には、全駅ホームドア設置のうえワンマン運転を実施しており、3両の列車が支線内を折り返し運転しています。第三軌条集電(600V)方式で、軌間は1,435mm。ラインカラーは赤です。四ッ谷駅、御茶ノ水駅東側、後楽園駅、茗荷谷駅南東側で地上を走り、茗荷谷の車両基地も地上に設けられているなど、比較的浅いところを走っています。

 新宿以西は沿線在住者を中心とした郊外路線、新宿-四ッ谷は繁華街貫通線、赤坂見附-御茶ノ水は中央官庁や大手企業本社が居並ぶビジネス路線、本郷三丁目-池袋は沿線に数多くの大学などを抱える文京路線と、区間によって表情をころころ変える路線です。全線を直通する需要は皆無に等しく、短距離で乗客が入れ替わります。

 池袋-御茶ノ水が1954年1月20日、戦後の営団地下鉄最初の路線として営業を開始しました。その後、淡路町、東京、西銀座(現在は銀座に統合)、霞ヶ関と延長され、1959年3月15日には、新宿まで開業しました。さらに、1961年2月8日に、荻窪線として、新宿-新中野と中野坂上-中野富士見町が開通し、1962年3月23日に荻窪線が全線開通しています。1972年4月1日、荻窪線は丸ノ内線に統合され、現在にいたっています。

(2005年1月2日)
(2005年2月25日、加筆・修正)

駅一覧

池袋新大塚茗荷谷後楽園本郷三丁目御茶ノ水淡路町大手町東京-[銀座]-霞ヶ関国会議事堂前-[赤坂見附]-四ッ谷四谷三丁目新宿御苑前新宿三丁目新宿西新宿中野坂上新中野東高円寺新高円寺南阿佐ヶ谷荻窪

乗車履歴

丸ノ内分岐線

 コメント準備中。

駅一覧

[中野坂上]-中野新橋中野富士見町方南町

乗車履歴

日比谷線

 北千住から上野、秋葉原、日比谷を経て中目黒にいたる20.3kmの路線で、正式名称は2号線日比谷線です。北千住で東武伊勢崎線、中目黒で東急東横線と接続しており、両者と相互直通運転を行っていますが、東武と東急の相互乗り入れはありません(東武動物公園および菊名まで)。全線が各駅停車で、ラインカラーはグレー。三ノ輪橋の東側からは地上を走ります。

 銀座線と平行して走る区間が多くなっていますが、東銀座以北は下町、銀座以西はビジネス街と高級住宅地と雰囲気が大きく分かれています。

 1961年3月28日、南千住-仲御徒町が改称したのが最初です。のち、北千住および人形町、東銀座と開業しています。1964年3月には霞ヶ関-恵比寿が開業し、のちに中目黒まで延長、同年8月には東銀座-霞ヶ関の全線が開業しました。2000年3月8日には、恵比寿-中目黒で、菊名行き列車の最後尾車両車輪が脱線して対向線路側に押し出され、反対方向を走ってきた車両と衝突して大破、乗客5名が死亡する大惨事が起こっています。

(2005年1月2日)

駅一覧

北千住南千住三ノ輪入谷上野仲御徒町秋葉原小伝馬町人形町茅場町八丁堀築地東銀座-[銀座]-日比谷-[霞ヶ関]-神谷町六本木広尾恵比寿中目黒

乗車履歴

東西線

 JR中央線の中野から、JR総武線の西船橋までを結ぶ30.8kmの路線で、中野から三鷹までJR中央線各駅停車に、西船橋から東葉勝田台まで東葉高速鉄道に相互乗り入れを行っているほか、平日の朝夕ラッシュ時には、西船橋からJR総武緩行線に乗り入れ、津田沼までの便が設定されています。

 中央総武緩行線のバイパスルートとしての性格が強く、JR中央本線沿線から大手町方面へのメインルートとなっているほか、早稲田や九段下などには大学があるため、学生の利用客が多い点も特徴です。路線の東半分は、下町を突き抜けるように進んでいきます。江戸川以東になると、地上に出て高架上を走り、東陽町以東で浦安のみ停車の快速列車が設定されるなど、地下鉄というより、新興住宅地を走る郊外電車の趣が濃くなってきます。快速運転が行われているのは、東京地下鉄では東西線が唯一のものです。東葉高速鉄道開業後には、南砂町・南葛西・葛西に停車する通勤快速も登場しました。

 1964年12月23日に早稲田-九段下が開業したのが皮切りで、以降、1966年3月16日に中野-早稲田および九段下-竹橋、1966年10月1日に竹橋-大手町、1967年9月14日に大手町-東陽町と順次延長され、1969年3月29日に残る東陽町-西船橋が開通しました。地下鉄開通後、東陽町以東の人口増加が著しく、1979年に西葛西、1981年に南行徳、2000年に妙典の各駅が開業しています。

(2004年12月23日)

駅一覧

中野落合高田馬場早稲田神楽坂飯田橋九段下竹橋-[大手町]-[日本橋]-[茅場町]-門前仲町木場東陽町南砂町西葛西葛西浦安南行徳行徳妙典原木中山西船橋

乗車履歴

千代田線

 北綾瀬からJR常磐線の綾瀬、北千住、大手町、霞ヶ関、表参道を経て小田急線の代々木上原にいたる、24.0kmの路線で、正式名称は9号線千代田線です。このうち綾瀬-代々木上原が実質的な本線で、綾瀬-北綾瀬は、北綾瀬にある車両基地へ連絡する線路を活用した支線という位置づけになっており、区間列車のみの運行となっています。綾瀬で常磐線各駅停車(緩行線)と、代々木上原で小田急小田原線と相互直通運転を行っていますが、JR常磐線の小田急線内乗り入れはありません(取手および本厚木・唐木田まで)。全便が各駅停車で、ラインカラーはグリーン。なお、綾瀬はJR常磐線の快速・中距離列車は停車しないため、北千住から先の緩行線電車は、北千住-綾瀬が東京地下鉄、綾瀬以東がJRとなっています。このため同区間を通過する場合は、北綾瀬-綾瀬-北千住のみに乗車する場合と、左記区間を含めて千代田線に乗車する場合は地下鉄の運賃を適用し、JRと乗り継ぎ綾瀬-北千住以外の千代田線に乗車しない場合はJRの運賃を適用します。また、南千住以西の千代田線と亀有以東を乗り継ぐ場合は、北千住が両社の境界駅と見なされます。

 小田急線およびJR常磐線から、ターミナル駅を介さずに都心へ直接乗り入れる性格の濃い路線になっています。綾瀬から湯島までは東京北東部の下町を走り、新御茶ノ水-国会議事堂前は丸ノ内線のバイパス的路線、赤坂-代々木上原は繁華街を相互に連絡する路線といった性格です。

 1969年12月20日、北千住-大手町が最初に開業しました。その後、1971年3月には霞ヶ関へ、同年4月には綾瀬へ延長され、国鉄常磐線との相互直通運転を開始。さらに、1972年10月には代々木公園まで開業、小田急の代々木八幡で接続しました。1978年3月には代々木上原まで延長のうえ、小田急との相互直通運転が開始され、1979年12月には綾瀬-北綾瀬が開業しています。

(2005年1月2日)

駅一覧

北綾瀬綾瀬北千住町屋西日暮里千駄木根津湯島新御茶ノ水-[大手町]-二重橋前-[日比谷]-[霞ヶ関]-[国会議事堂前]-赤坂乃木坂-[表参道]-明治神宮前代々木公園代々木上原

乗車履歴

有楽町線

 東武東上線の和光市から、小竹向原、池袋、飯田橋、有楽町を経て、JR京葉線の新木場にいたる、28.3kmの路線で、正式名称は8号線有楽町線です。このうち、小竹向原-池袋には「有楽町新線」と称される路線があり、こちらは中間駅がなく、複々線扱いで池袋駅も別の駅になっています。和光市で東武東上線と相互直通運転を行っています(和光市まで)。また、小竹向原で西武有楽町線に乗り入れ、西武池袋線飯能まで直通運転を行っています。有楽町線内は全便が各駅停車で、ラインカラーは黄色です。

 池袋から都心の官庁街・ビジネス街を短絡し、丸ノ内線のバイパス路線として計画され、1974年10月30日に池袋-銀座一丁目が開業しました。その後、1980年3月に銀座一丁目-新富町、1983年6月に営団成増(現・地下鉄成増)-池袋が開通し、1987年8月には和光市まで開業するとともに、東武東上線との相互直通運転が開始されました。1988年6月8日には新木場までの全線が開通し、同年12月に新木場-南船橋ほかを開業させたJR京葉線が接続しました(同線の東京乗り入れは2000年)。

(2005年1月2日)

駅一覧

和光市地下鉄成増地下鉄赤塚平和台氷川台小竹向原千川要町池袋東池袋護国寺江戸川橋飯田橋市ケ谷麹町永田町桜田門有楽町銀座一丁目新富町月島豊洲辰巳新木場

乗車履歴

半蔵門線

 東急田園都市線の渋谷から、永田町、九段下、大手町、三越前、清澄白河を経て押上にいたる、16.8kmの路線で、正式名称は11号線半蔵門線。渋谷で東急田園都市線と、押上で東武伊勢崎線と相互直通運転を行っています(中央林間および南栗橋まで)。ラインカラーは紫色。押上は2社のジャンクションという雰囲気がありますが、渋谷はごく単純な1面2線駅で、渋谷発着の列車がまったく設定されておらず、事実上東急側と地下鉄側が同一路線として運行されていることもあり、単なる境界駅にすぎなくなっています。また、沿線に車両基地がなく、東急田園都市線の鷺沼に検車区があります。

 混雑の激しい銀座線のバイパス路線として計画され、1978年8月1日に渋谷-青山一丁目が先行開業し、同時に東急新玉川線(現・田園都市線)と相互直通運転を実施しています。1979年9月には永田町、1982年12月には半蔵門まで開通しています。皇居北側の区間は、用地買収などの問題で開業が遅れましたが、1989年1月に三越前、1990年11月に水天宮前へと延長されました。2003年3月には押上まで延長開業し、同時に東武との相互直通運転を開始しています。

(2005年1月2日)

駅一覧

渋谷-[表参道]-[青山一丁目]-[永田町]-半蔵門九段下神保町-[大手町]-三越前水天宮前清澄白河住吉錦糸町押上

乗車履歴

南北線

 目黒から、白金高輪、溜池山王、後楽園、駒込を経て赤羽岩淵にいたる、21.3kmの路線で、正式名称は7号線南北線。全駅にホーム全体を覆う格好のホームドアが設置されており、各列車ともワンマン運転が行われています。目黒で東急目蒲線・東横線(目黒線)、赤羽岩淵で埼玉高速鉄道線と接続し、相互直通運転を行っています(武蔵小杉および浦和美園まで)。ラインカラーはエメラルドグリーンで、新しい路線ということもあって非常に深い場所に設置された駅が多くなっているほか、各駅ごとに区別が付きやすいようカラーリングなどを細かく変更して特徴を出すような工夫が施されています。目黒-白金高輪は、東京地下鉄が第1種鉄道事業者、東京都が第2種鉄道事業者となっていますが、営業案内上は東京都との実質的な二重戸籍区間となっており、該当区間のみを乗車する場合は東京地下鉄、それ以外の場合はそれぞれ乗り入れ先の路線を経営する事業体に乗車するものと扱われています。

 両端の目黒-溜池山王および後楽園-赤羽岩淵は、それまでの“地下鉄真空地帯”をフォローする格好で走っており、特に白金高輪付近では、地下鉄の開業に伴って人の新しい流れがうまれ、街の風景が大きく変わりました。

 1991年11月29日に、駒込-赤羽岩淵が開業したのが始まりです。1996年3月に四ッ谷、1997年9月に溜池山王と順次延長されました。2000年9月26日に目黒までの全線が開通し、同時に東急と相互直通運転を開始しました。2001年3月には、埼玉高速鉄道線の開通に伴い、同線との相互直通運転を行っています。

(2005年1月2日)

駅一覧

目黒白金台白金高輪麻布十番六本木一丁目-[溜池山王]-[永田町]-[四ッ谷]-[市ヶ谷]-[飯田橋]-[後楽園]-東大前本駒込駒込西ヶ原王子王子神谷志茂赤羽岩淵

乗車履歴

13号線副都心線

 コメント準備中。

駅一覧

[小竹向原]-[千川]-[要町]-[池袋]-雑司が谷西早稲田東新宿-[新宿三丁目]-北参道-[明治神宮前]-[渋谷]

乗車履歴

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