東葉高速鉄道

 西船橋から勝田台へいたる鉄道を運営するために、千葉県や市川・八千代両市などが出資して設立された第3セクター企業です(本社:千葉県八千代市)。当初は営団が経営する予定でしたが、京成との競合路線であり、既存路線への影響が大きいために営団から経営を分離することになったものです。会社名の“東葉”は、東京と千葉を結ぶことから取られたのでしょうが、全区間が千葉県内を走っており、東京都内へ延伸する予定もないのは、不可解ではあります。

 東葉高速線の建設には長い期間を要したために建設費が高騰し、累積欠損額は750億円を超えるといわれており、債務超過状態にあるのは確実です。この債務を償還するため、運賃が非常に高く設定されており、西船橋から東葉勝田台まで16.2kmの運賃は、610円。京成西船から勝田台までの京成の運賃が310円であることと比較すれば、一目瞭然です。

(2004年12月29日)

【URL】 http://www.toyokosoku.co.jp/

★1996年8月16日、西船橋にて完乗。2003年11月22日、村上にて全駅乗降。全駅の写真を掲載しています。

東葉高速線

 西船橋から東葉勝田台へいたる16.2kmの路線です。全線複線電化で、軌間は1,067mmとなっており、地下鉄東西線と相互直通運転を行っています。車両基地は、八千代緑が丘にあります。東葉快速は、西船橋・北習志野・八千代緑が丘・東葉勝田台にのみ停車し、東西線内は快速として運転します。

 丘陵地帯を走る路線で、多くの区間が高架橋とトンネルとなっており、踏切はありません。沿線は開発途上の地域が多く、工業団地が立地しているところは鉄道と無関係に道路整備が行われているなど、需要の増加につながる要素に乏しいのが実情です。1996年4月27日に、全線が開業しています。

(2004年12月29日)

駅一覧

西船橋東海神飯山満北習志野船橋日大前八千代緑が丘八千代中央村上東葉勝田台

乗車履歴

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