川が屈曲している川治温泉の温泉街をトンネルと橋梁でショートカットし、川治集落の西の端にくると、そこに川治湯元駅があります。
高架上に片面ホームが設けられており、ホーム中ほどから階段を下りて、地上にあるコンコースに降りることとなります。コンコースといっても、高架下に簡素な詰所のような小駅舎があるのみで、その脇にある公衆トイレのほうがよほど立派という、ローカル駅でしばしば見かける光景を、ここでも見ることができます。そんな小さい駅ですが、委託と思われる駅員が配置されており、きっぷの販売や出改札を行っています。駅名表示は、中三依温泉や男鹿高原と同様、東武と共通のスタイルです。
駅前には水路などを整備した小広場が設けられており、列車から降りた体をほぐすのに好適です。駅前広場には、川治温泉のキャラクター「かわじい」が鉄道の制帽を被って立っています。
川治温泉郷には、川治温泉駅よりもこちらのほうがむしろ近いのですが(徒歩10分少々)、駅近くを通っている道路が細いうえに幹線から外れた枝道になっているため、送迎には適しません。駅周辺には農家などが建っており、生活臭は川治温泉よりもはるかに濃厚なので、ローカル線の雰囲気を楽しみたいのであれば、ここから散策するのもひとつの手でしょう。
駅名の由来
確認中。
歴史
野岩鉄道開業の際に設置された駅です。
- 【1986年10月9日】 鉄建公団野岩線(B線)が開通、野岩鉄道会津鬼怒川線の駅として開業。
周辺の見どころ
確認中。