龍王峡は、鬼怒川が形成した渓谷を指す名称です。この龍王峡の入口付近に設けられているのが龍王峡駅です。
2つのトンネルに挟まれた切り通しに設けられている駅です。正確には、ホームの半分ほど新藤原方はトンネルの中に入っている、いわば“半・トンネル駅”といえます。
観光客の乗り降りが多い駅ですが、始発駅である新藤原駅から2kmたらずと近いこともあって、1面1線のみとなっています。このため、列車が到着すると、どちら方面へ向かう列車かを示すアナウンスが毎回行われています。
地上へは、ホームから階段を上ることになります。おおむね2~3階ぶんを登る形になるので、ホーム上に置かれているコインロッカーを利用するのもよいでしょう。
地上に出ると、小さな駅舎の中に委託駅員が詰めています。駅は龍王峡観光用の駐車場に面しており、土産物屋や飲食店に出入りする人が頻繁に出入りしています。
龍王峡の入口はすぐ脇にあり、階段をかなり上り下りすることになります。私が訪れたときにはどの人も軽装で、財布とせいぜいカメラくらいしか手にしていない人が多かったのですが、鉄道利用が便利なここでも、やはり自家用車でのアクセスが中心になっているのでしょう。
駅名の由来
駅すぐ近くにある峡谷の名称から取ったものです。龍王峡の名は、急流が険しい地形を形成し、それが長く続いていることから龍神が祀られたことによるものでしょう。
歴史
野岩鉄道開業の際に設置された駅です。
- 【1986年10月9日】 鉄建公団野岩線(B線)が開通、野岩鉄道会津鬼怒川線の駅として開業。
周辺の見どころ
龍王峡
駅から西に出て、徒歩2分。下流から順に、白龍峡、青龍峡、紫龍峡となり、さまざまな奇岩とそれをはむ水流が目を楽しませてくれます。散策自由。 [Google Map] [Mapion]
【WebSite】http://www.ryuokyo.org/