会津鬼怒川線の沿線には、埋め立てに伴ってできたダム湖がいくつもあります。湯西川温泉駅は、ダム湖の湖畔に設けられています。
この駅の特徴は、なんといってもホーム全体がまるまるトンネルの中に入っていること。1面1線というシンプルな構成ですが、駅に降り立つといきなり真っ暗なので、驚きます。もちろん、天井には蛍光灯の照明があり、ホームを歩くうえで危険はないのですが、より明るい電車から降りると面食らいます。
ホームの中ほど2個所には、横穴のような出口があり、ここから階段を上って地上に出ることになります。地下の通路ということもあって地下水が中を伝っており、足下には注意が必要です。
地上には控えめな駅舎があり、壁面には手作り感あふれるコンパクトな装飾が目を楽しませてくれます。駅舎から続く建物は「湯の里観光センター」という施設で、天然温泉に入浴することができます。なお、秘湯とされる湯西川温泉郷へは、バスで30分ほどのところにあります。
この駅を出ると、列車は上述のダム湖を長い橋梁でわたり、左右にすばらしい車窓が広がります。
駅名の由来
確認中。
歴史
野岩鉄道開業の際に設置された駅です。
- 【1986年10月9日】 鉄建公団野岩線(B線)が開通、野岩鉄道会津鬼怒川線の駅として開業。
周辺の見どころ
日光市湯の郷湯西川観光センター
駅隣接。物品販売と温泉設備を備えた施設です。入浴料510円。また施設の前からは、水陸両用バスが周辺を回遊しており、お勧め(4~11月、3,000円)。 [Google Map] [Mapion]
【WebSite】http://www.michinoeki-yunishigawa.jp/
その他
- ホームがすべてトンネルの内部にある駅としては、ほかに美佐島(北越急行)、筒石(JR西日本)、黒部ダム(関西電力)などがあります。