ゆりかもめ

臨海副都心各地を連絡する新交通システムを運営する、東京都が中心になって設立された第3セクター企業です(本社:東京都江東区)。1996年に開催が予定されていた「世界都市博覧会」(その後、開催中止)の開幕に間に合うタイミングで開業しました。開業当初は、東京都が中心となった第3セクター・東京臨海新交通株式会社が運営していましたが、路線愛称「ゆりかもめ」の定着を受け、1998年4月に社名を現在のように変更しています。東京都が出資した臨海副都心関連事業のうち数少ない成功例ですが、予想以上の利用客のために、混雑が慢性化しているという問題を抱えています。

現在、有明から東雲運河を渡って豊洲埠頭を経由し、地下鉄豊洲駅にいたる約2.8kmの延長工事が行われています。

(2004年12月25日)

【Link】 ゆりかもめ公式Webサイト

★1996年3月15日、有明にて完乗。2003年10月22日、青海にて全駅乗降(その後の開業区間も乗車および乗降済み)。全駅の写真を掲載しています。

新橋から有明までの12.0kmを走ります。直線距離で5km足らずの区間に、2倍以上の距離を要していることからわかるように、臨海副都心の各拠点を縫うように結んでいます。無人運転が行われているために運転席は展望席と化しており、レインボーブリッジやお台場などの臨海地域の展望がみごとです。臨海副都心への企業進出そのものは低迷しており、当初予定されていたテレコミュニケーションをベースにした先端オフィス街など影も形もないのが実情です。その反面、臨海地域をゆっくりしたスピードで高架上から展望できる乗り物として好評を博し、列車そのものがデートスポットの1つとなりました。平日よりも土休日のほうが多くの本数が設定されているのが、観光路線と化した現況を物語っています。

都心と副都心を共通のデザインで貫くというコンセプトで設計されたため、各駅とも高架に1面2線島式ホームという均一構造となっているほか、大半の駅は外観もそっくりで、おもしろみはほとんどありません。両端の新橋と有明以外は無人駅となっていますが、混雑時間帯には臨時駅員が配置されるため、実際に無人となっている時間帯がほとんどない駅もあります。路線の終点付近に大規模なイベント会場があるために旅客の波動が大きく、乗車するタイミングを誤ると、車内は朝ラッシュ時の満員電車のような様相を呈します。

(2004年12月25日)

2006年3月27日、有明から豊洲までの区間が延長され、新橋のほかに有楽町線の豊洲駅もお台場方面への玄関口となりました。

(2006年5月8日)

駅一覧

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乗車履歴

  • 新橋-有明 1996年3月15日
  • 有明-豊洲 2006年5月5日

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