西側に平行する高野川と平行する叡電の両脇に丘陵が迫るようになると、複線がそれぞれ左右二股にわかれ、ほどなく叡山本線、鞍馬線の分岐駅である宝ヶ池駅に到着します。
無人駅なので、ここで列車を乗り換える場合は車内で着駅までの運賃を支払ったうえ、乗車券を運転士から受け取り、次の列車で手渡すなどの措置が取られます。
片面ホーム2つと島式ホーム1つが、駅南側にある構内踏切を通じて連絡する単純な構造の駅で、系統別複々線の形になっています。この構内踏切は事実上東西自由通路を兼ねており、歩行者のみならず自転車も多く通行していますが、自転車以外の車両は通行できません。島式ホームにのみ待合室が用意されています。なお、駅西口北側には、かつて旧鞍馬電気鉄道の本社がありました(上掲写真左側の建物)。また構内踏切上には、出町柳方面への先発列車が発車するホームの案内表示が掲示されます。
駅の周辺は住宅地で、これまでに比べて敷地面積の大きい家がしだいに増えてきます。かつては宝ヶ池公園や京都国際会館の最寄り駅でしたが、地下鉄烏丸線の延伸に伴い、京都市都心部からこれらへのアクセス駅の役割はすでに終えています。
乗り場
東側から順に、1番線、2番線…となります。
- 1.叡山本線上り 出町柳方面(八瀬比叡山口方面からの列車)
- 2.叡山本線下り 八瀬比叡山口方面
- 3.叡山本線上り 出町柳方面(鞍馬方面からの列車)
- 4.鞍馬線下り 二軒茶屋、鞍馬方面
駅名の由来
確認中。
歴史
詳細は確認中。
- 【1925年9月27日】 京都電燈によって出町柳-八瀬(現、八瀬比叡山口)間が開通した際、開業。
- 【1928年12月1日】 鞍馬電気鉄道によって山端(現、宝ヶ池)-市原間が開通、両社の接続駅となります。
- 【1942年3月2日】 京都電燈から京福電気鉄道に譲渡され、同社と鞍馬電気鉄道の境界駅となります。
- 【1942年9月1日】 鞍馬電気鉄道が京福電気鉄道に合併、同社単一駅となります。
- 【1986年4月1日】 京福電気鉄道から叡山電鉄に譲渡され、同社の駅となります。
周辺の見どころ
宝ヶ池公園
駅から西へ、徒歩4分。京都市-烏丸線:国際会館を参照のこと。