相対式ホーム2面2線から成る地平駅です。上下両ホームは完全に分離されており、各ホームにそれぞれ別々の改札が設けられています。駅員は西側の伊丹方面行きにのみ詰めています。
伊丹方面から駅を出るとすぐにスーパーが立地していますが、駅の周辺は住宅地となっており、静かなたたずまいです。阪急稲野駅から東へ700mほどのところにJR猪名寺駅があり、同名駅である塚口や伊丹よりも近い距離にあります。
乗り場
号線表示はありません。
- (西側)伊丹線下り 伊丹方面
- (東側)伊丹線上り 塚口方面
駅名の由来
大和王権時代にこの地を支配していた豪族、猪名氏からついた地名といわれています。
歴史
伊丹線の駅は当初、伊丹と伊丹口の2駅の予定だったところ、伊丹口は伊丹線開通1年後の1921年5月に稲野停留場として開業、1925年には稲野住宅地を売り出して住宅地の拠点となりました。1987年6月には、東改札口が新設され構内踏切が廃止されています[1]。
- 【1921年5月10日】 開業。
周辺の見どころ
御願塚古墳
駅から北西へ、徒歩3分。帆立貝式古墳で、墳丘部には祠が置かれ神社となっています。周辺にはほかにも小古墳があり、この一帯に勢力をはっていた豪族の墓とみられます。
- 阪急電鉄広報誌『阪急沿線』1987年8月号。