ずっと高架を走ってきた阪神電車ですが、この岩屋で地上に降り、一気に地下へ潜っていきます。いわば、地の上と下の境界駅にあたります。快速急行、急行が停車します。
現在は、下りホームが上下線に挟まれ、上りホームが外側(北側)に配置されるという2面2線の構成になっています。これは、現在の下りホームを島式ホームとして1面2線にして運用していたものの、手狭であるうえ列車通過時に支障をきたすため、外側に上りホームが別途設けられたもので、京王の仙川と同様の構成になっています。
下りホームの梅田方には、コンクリートの階段が上へと延びています。この階段は、岩屋駅改良工事前に使われていたもので、この上に、木造板張りのコンパクトな駅舎がありました。現在も階段は残っているものの封鎖されており、地上の駅舎も更地となっています。
駅の改札はホーム西側の地上に設けられており、改札を出るときれいに整地された駅前広場が広がります。都市の公園タイプといえばよいのか、自動車が幅を利かせるロータリーが中心になっているのではなく、人がゆったりと歩きやすいように設計されているのが好印象です。駅舎は左右に長いスマートなもので、機能的に作られており、これまた好感を持てます。
なお、この駅改良工事の実施主体は神戸高速鉄道で、現在の駅施設も同社が所有、阪神はこれを借り受けて使用しています。
再開発進行である東部新都心(HAT神戸)の最寄り駅です。また、駅の北側にはJR東海道本線の灘駅が近く、徒歩4分ほどで連絡可能です。