古典的な小駅舎が残る駅
播磨下里
はりましもさと Harimashimosato
単式ホームと平行に木造駅舎が残る駅です。駅舎はローカル線の小駅によく見られる小ぶりなもので、現在は地元のボランティアによって手入れされています。ご多分に漏れず、屋根が歪んでいるなど老朽化していますが、清掃が行き届いているため落ち着きます。玄関脇の自動販売機がなければ、映画のロケなどに使えそうです。なお、駅舎を通らずにホームから直接外へ出られるので、下車客は駅舎を素通りしていきます。
駅舎のホーム側には「下里庵」という表札がかかっていました。かつては貨物を取り扱っており、その名残と思える小さいホーム跡が残っています。
駅の周辺には民家が点在しているほか、医院と薬局があります。
歴史
播州鉄道が設置した駅で、開業当初は「播鉄王子」と称しましたが、国有化時の1943年6月1日に、現在の「播磨下里」に改称されました。当初は一般駅でしたが、1962年2月末かぎりで貨物営業は廃止されています。
- 1917年8月14日
- 開業。
- 1985年4月1日
- 国鉄北条線(第1次特定地方交通線指定)が北条鉄道に転換、同社の駅となります。
その他
- 駅本屋およびプラットホームは、国の登録有形文化財(2014年4月25日登録・告示)。