リニューアルされたスマートな終着駅

北条町
ほうじょうまち
Hojomachi

北条町駅

 駅周辺の再開発によって、銀色基調のこぎれいな駅舎になっています。1面1線のホームはスロープが整備され、改札口などもないため開放的で、スムーズな乗降が可能です。

 写真左手に見える時計台はエレベータになっており、跨線橋を通って駅向かいのスーパーに直結しています。右側の自動ドアの先は、観光案内所兼待合室となっており、ホームには左手からまっすぐというアプローチ。駅を出てすぐ左側には、動輪が置かれていました。ロータリーが整備されるなど、郊外電車の駅という趣です。

北条町駅

北条町駅には2線があり、手前が通常運行されている大型レールバス。駅の周囲は再開発によってバリアフリーを実現しています。《2003年3月30日撮影》

 以前は開業当初からの風格ある木造駅舎で、重厚な玄関の正面から道路がまっすぐ延び、その両脇に昔ながらの小商店が並ぶという、典型的なローカル駅の風景が残っていましたが、現在ではその面影はありません。

北条町駅旧駅舎

往年の木造駅舎。《1986年撮影》

駅名の由来

 北条町の駅名は、開業当時の河西郡北条町の中心にあったことによるもので、条里制に基づく古くからの集落であることがうかがえます。なお、現在の加西市は、1967年に河西郡の3町(北条町、加西町、泉町)が合併してできたもので、市制施行後も駅名は変わっていません。

歴史

 播州鉄道の支線の終着駅として開業。1943年6月1日、加古川線などとともに国有化されています。

 国鉄末期に第1次特定地方交通線に指定され、同じく廃線指定を受けた三木線と同じ1985年4月1日、第3セクターの北条鉄道として再出発しました。

周辺の見どころ

北条五百羅漢

 北西へ徒歩15分。約400体におよぶ羅漢像がずらりと並びます。素朴で自由な表現ですが、実に個性的な表情をたたえているものが多く見られます。

2003年10月13日
2004年8月30日、加筆修正
2007年12月23日、加筆修正

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