柏原
ならやま
Narayama

柏原駅

 2面4線の地平駅で、東西に別個の改札口が設置され、ホームとの間は跨線橋で結ばれています。下り線は緩急両線に挟まれた島式ホームですが、上り線はホームと中線から成ります。上りホームの奈良方には近鉄道明寺線の切り欠け式ホームがあり、改札を通ることなく乗り換えができます。

 メインの改札は西口で、商店が並んでいます。一方東口は住宅街の中といった雰囲気で、ひらがなの「か し わ ら」表記がユーモラス。近鉄大阪線の堅下駅と徒歩連絡が可能です。西口・東口とも古い時代の鉄道駅の様式をよく残していますが、柏原駅周辺の再開発計画に合わせ、駅舎が橋上化される予定となっており、独特の景観もまもなく姿を消すことになります。

駅名の由来

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歴史

 関西鉄道の第1期開業区間の終点で、湊町(現・JR難波)との間を結びました。1890年9月11日には亀瀬(現在は廃止。河内堅上と三郷の間に位置していました)まで開業したため、列車の終点としての機能はなくなりましたが、1898年には大阪鉄道(現・近鉄道明寺線ほか)のターミナルとなり、活況を呈しました。関西鉄道は1907年10月1日に国有化され、1974年10月25日かぎりで貨物営業が廃止されています。

周辺の見どころ

三田(さんだ)家住宅

 駅から北西へ徒歩4分。平野川を利用した水運、柏原船を起こした地元の豪商・三田浄久が建てた町屋で、国の重要文化財に指定されています。現在も個人の住宅として使われているため内部の見学はできませんが、落ち着いた外観を見るだけでも楽しい。

《乗り換え》近鉄-道明寺線(改札内)、大阪線:堅下

2003年7月22日
2004年10月2日、加筆修正

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