旧駅舎は待合室として存置

新堂
しんどう
Shindo

新堂駅

 旧上野市の郊外を形成する小集落に設けられた駅です。

 島式ホーム1面2線から成り、ホーム上の詰め所で短距離区間の乗車券が販売されている簡易委託駅です。ホームの亀山方に跨線橋があり、線路の南北を結ぶ自由通路として利用されています。

新堂駅ホーム

島式1面2線とは思えない風景です。《2005年3月14日撮影》

 駅の北側には、かつて利用されていた旧駅舎と旧ホームがあります。旧駅舎の待合室部分は開放されていますが、駅舎としては機能していません。駅舎正面には小広場があり、静かな集落へ向かっています。また、旧駅舎に接したホームも健在ですが、すでにレールが剥がされており、これも使われる見込みはありません。かつて2面3線という、長距離列車が多く走る路線では典型的な配線だった名残を示すのみです。それでも、植え込みなどはきれいに整備されており、荒れた気配はありません。

新堂駅旧駅舎

旧駅舎がホームの北側にあり、現在では待合室としてのみ利用されています。《2005年3月14日撮影》

 いっぽう駅の南側はすぐ国道25号線(非名阪国道)、これに接して公園が整備されています。駅のすぐ近くに郊外型商業施設がありますが、駅と直結しているわけではなく、利用者は限定されたものになっているものと思われます。

駅名の由来

 新堂の地名は、東大寺の末寺がこの地に建てられたことに由来するといわれています。

歴史

 国有化後に設置された駅です。

周辺の見どころ

 特になし。

【伊賀郵便局】駅から北東へ、徒歩12分。未訪。

2007年2月19日

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