関西本線と草津線の分岐駅です。草津から四日市を経て名古屋へ向かう路線が建設されて以来の拠点駅で、三重県でいちばん最初に開業した由緒ある駅ですが、実際には、電化幹線である草津線と非電化ローカル線である関西本線の接続駅となっており、広い構内もかつての栄華をしのばせるのみとなっています。
2面3線の乗り場と、南側にある駅本屋の間は跨線橋で連絡しています。駅舎は古い木造平屋建てのものが使われており、いわゆる“文化住宅”を思い起こさせるような横長のものです。駅は運転上の拠点ですが、集落は大きく離れており駅周辺の人口も少ないため、周囲は閑散としています。
確認中。
柘植という地名の由来については諸説ありますが、起伏の激しい土地であることから「尽き(継ぎ)」が転訛したと考えるのが妥当と思われます。
関西鉄道によって、現草津線の三雲-柘植が1890年2月19日に開業しました。当時の駅名は『私鉄史ハンドブック』によると「上柘植」となっている一方、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編II』によると開業時より「柘植」と思われる(「上柘植」ではない)
とあり、いずれが正しいないし妥当かは未確認です。その後、柘植-亀山-四日市が1890年12月25日に開業し、関西鉄道が草津-四日市を開通させて四日市から船舶連絡というコースを完成させました。いっぽう奈良方面へは、1897年1月15日に上野(現、伊賀上野)までの区間が開通しています。
特になし。
2003年7月27日
2009年2月19日、加筆修正
2009年6月7日、写真を追加のうえ加筆修正
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