神戸の商業地区の中央部に位置している駅です。三ノ宮や神戸と同様、2面4線から成る高架駅ですが、各停のみが停車しています。
出口は2箇所、いずれも高架下に設けられています。東口は、元町の玄関口を意識したものか、アーチと半円を多用した外壁に特徴があり、繁華街への最寄り駅ということもあり、明るい雰囲気です。いっぽう西口は、東口に比べて地味な格好になっていますが、無骨な軒と太い柱が重厚さを帯び、丁寧につくられたことがうかがえます。現在も、レンガ造りの柱がコンコースにそびえており、神戸駅との類似性がうかがえます。
駅の北側には兵庫県庁がありますが、山手方面へのバスに乗る場合は、三ノ宮または神戸から利用するほうが便利。
駅の南側には大きなアーケードを持つ「元町商店街」が形成されており、東側には神戸のデパートとしてシンボル的な存在である大丸神戸店、南側には在神華僑が形成した地元密着型の中華街である南京町があります。さらに南へ進むと、みなと神戸を支えてきた埠頭の再開発によってできたメリケンパークがあり、多くの観光客で賑わっています。