複雑な経緯を備えた大津線最大の乗降客数を誇る駅

京阪膳所

けいはんぜぜ Keihanzeze
京阪膳所駅
▲京阪膳所駅駅舎《2008年2月8日撮影》

 

京阪膳所駅ホーム
【写真1】京阪膳所駅ホーム。《2008年2月8日撮影》

相対式ホーム2面2線から成る地平駅です。坂本方面行きホームの石山寺方に駅舎があり、石山寺方面行きホームとの間は構内踏切で連絡しています。カードリーダーが設置されていますが、自動改札機は設けられていません。改札上のアーチがトレードマークになっています。

大津線(石山坂本線+京津線)の中では、浜大津や京阪山科をしのぎ最大の乗降客数を誇っていますが、ホームの幅は狭く駅舎も小さいため、改札口はいつも多くの人でごった返しています。乗降客数が多いのは、JR東海道本線膳所駅との乗り換えがスムーズに行えるためでしょう。

駅を出ると、すぐ正面にJRと共用の駅前広場があり、また屋根がつながっているため、雨天でも傘を差さずに乗り換えることが可能です。

地図を見ると、石山寺方面からのレールがJR膳所駅にぶつかるような形になり、ここで急カーブを描いてJRと平行に北西へ向かい、そこから緩やかに離れるという、不思議な線形になっています。

乗り場

番線表示はありません。以下、東側から順に。

  • 石山坂本線 石山寺方面
  • 石山坂本線 びわ湖浜大津、坂本比叡山口方面

駅名の由来

JR西日本-東海道本線:膳所をご覧ください。

歴史

1969年10月まで、坂本方面の線路は国鉄が所有する貨物線で、ここに京阪電車および江若鉄道の列車が乗り入れる区間でした。このため、三線軌条(京阪京津線は標準軌、国鉄および江若鉄道は狭軌)となっていました。1913年4月以前については、JR西日本-東海道本線:膳所をご覧ください。なお、国鉄線廃止後も土地は国鉄が所有していましたが、国鉄の民営化後、京阪が国鉄清算事業団より購入しています。

1913年3月1日
大津電車軌道によって、大津(現・びわ湖浜大津)-膳所(現・膳所本町)が開通した際に「馬場」駅として設置されました。なお、大津-馬場は国鉄の路線を使用しており、この際に同区間における国鉄の旅客営業は廃止されています。
1937年8月20日
「膳所駅前」と改称(国鉄の改称は1934年9月15日)。また同日、それまでの膳所駅が「膳所本町」と改称しています。
1953年4月1日
「京阪膳所」に改称。
1965年7月10日
江若鉄道の浜大津-膳所の営業廃止。これとともに国鉄の営業も事実上終了し、この区間は京阪石山坂本線の運行のみとなります。
1969年10月31日
この日かぎりで膳所-浜大津の営業廃止。

周辺の見どころ

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