霊場参拝の拠点

山門

さんもん
Sammon
山門駅
▲山門駅《2011年1月8日撮影》
ケーブル乗り場入口
【写真1】ケーブル乗り場入口。《2011年1月8日撮影》

鞍馬山の南側に開かれてい鞍馬寺は、天平年間に鑑真高弟の開山によるとされる古寺で、現在も多くの参拝客を集めています。

この鞍馬寺の本堂には、仁王門から急な長い坂を登る必要があり、成人男性でも25~30分は必要です。このため、参拝者の便をはかってケーブルカーが設置されています。山岳寺社への参拝アクセスとしてケーブルカーが設けられている例はほかにも見られますが、このケーブルカーは、鞍馬寺直営のものという点に特徴があります。宗教法人が鉄道事業を運営している唯一のケースとして有名です。

利用のシステムも独特で、運賃自体は無料ですが、利用は寺に奉納金を納めた人に限定されるという形式をとっています。利用者からみると実質的には運賃があるのと同じですが、このような形態を取ることで、運賃収入ではなく寄付金として扱うことができるためでしょう。

ケーブル待合室
【写真2】ケーブル待合室。《2011年1月8日撮影》

乗り場は、仁王門を入ってすぐのところにある、休憩所を兼ねた施設の中にあります。この施設入口のところが奉納金納付所で、引き替えに葉っぱのような形をしたしおりを受け取ります。実質的に、これが乗車券といえるでしょう。

ケーブルカーのホームは階段状になっていますが、支柱がすべて朱色に塗られているのはなにか理由があるのでしょうか。1台の車両が斜面上を行ったり来たりするのみのシンプルなものです。

なお、鞍馬寺では、可能であれば徒歩での参拝を勧めています。実際、ケーブルカーを使うと由岐神社をスルーしてしまうなど、見どころを外してしまうのも事実です。ただし、冬季は積雪と凍結のため下り坂にたいへん難儀するため、下りはケーブルカーを利用するのがよいでしょう。

駅名の由来

特記事項なし。

歴史

詳細は確認中。

【鞍馬山鋼索鉄道】 山門多宝塔

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