巨大な三角屋根が目を引く駅

みさき公園
みさきこうえん
Misakikoen

みさき公園駅

 長らく海岸線に平行して走ってきた南海線は、このみさき公園でひと区切りとなり、ここからは山を越えて和歌山へと向かうことになります。岬町の実質的な玄関駅ですが、南海の経営する遊園地「みさき公園」への観光拠点としての性格が強くなっています。特急「サザン」を含め、すべての列車が停車します。

 駅舎は、マストを掲げたヨットをイメージしたデザインとなっています。これは、みさき公園に勤務する駅員の発案によるものだそうで、現場社員の提案が駅舎に反映された珍しいケースといえましょう。晴れた日の午後には、ガラスに太陽光があたり、ギラギラと輝き、駅舎全体が浮き上がって見えます。もっとも、目に付く部分は、事実上単なる屋根といえ、建物としては平屋なのですが。

みさき公園駅舎側面

みさき公園の駅舎を側面から見ると、前面に大きく張り出しているのがわかります。《2005年8月8日撮影》

 駅は築堤上に設けられており、2面5線の構成になっています(1線は切り欠け式で、あまり使われていないようです)。出口は南北にそれぞれ設けられており、おのおのの改札口があります。メインとなっているのは、北側の公園口で、駅前には巨大なスペースが確保され、大きな通路が遊園地「みさき公園」へ通じています。もっとも、立派な駐車場に並ぶ自家用車の数を見ると、電車で遊園地に来訪する人の比率はあまり高くなさそうで、2005年8月現在で箱作まで開通している第2阪和国道が淡輪まで開通すれば、この傾向はさらに強くなるでしょう。このほか、駅からほど近いところに、ゴルフ場があります。

 いっぽう南側は、駅周辺に造成されている団地の玄関口となっており、地元の利用者はこちらを使うことが多いようです。ただし、上掲写真のように、駐輪場は公園口から築堤を降りたところにあるいっぽう、南口は道路に直接面しており余剰スペースがまったくないため、少し離れたところから駅を利用する人は、公園口を多く使っているようです。

みさき公園駅南口

みさき公園駅南口改札。《2005年8月8日撮影》

駅名の由来

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歴史

 1938年7月に開業し、当初は「南淡輪」と称しました。1944年5月31日には多奈川線が開通し、これに伴い駅の位置が移動しています。現在の駅名になったのは、みさき公園が開園した1957年1月1日のこと(正確な開園日は確認中)。

周辺の見どころ

みさき公園

 駅から北へ、徒歩4分。大型プールと自然動物園が売り物の遊園地です。

その他

【岬郵便局】駅南口正面を進み、徒歩3分。未訪。

2005年8月28日

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