南海線の和歌山側のターミナルです。JRの和歌山駅と区別するため、「市駅(しえき)」と通称されています。
駅舎は駅ビルにすっぽり入る形となっており、改札やコンコースは2階に位置しています。現在の駅ビルは1973年に完成したもので、デパート「高島屋」や飲食店街が入っています。
ホームは地上に設けられており、3面6線となっているほか(うち1線はJR西日本が利用)、駅の北側から西側には留置線が広がっており、多数の車両が出番を待っています。
駅の南西側には、JRの和歌山行き乗り場があります。以前は駅構内で自由に行き来できましたが、現在はホームに柵が設けられているほか、連絡改札も設置されています。「青春18きっぷ」など自動改札非対応の乗車券類を所持している場合は、インターホンで呼び出すことになります。かつて、南海から和歌山市を経由して紀勢本線へ直通列車が乗り入れていた時代のおもかげはまったくありません。
また、和歌山市から和歌山港までの区間を走る普通列車は、2両ワンマンで運転されています。中間3駅(久保町、築地橋、築港町)はいずれも無人駅で改札機も設置されていないため、この和歌山市駅に設けられている中間改札にて乗車券をチェックしています。中間3駅には自動券売機がないため、和歌山市駅ホームには発駅証明機があり、どの駅から乗ったかを乗客が“自己申告”して中間改札を通り、下車時に精算するシステムとなっていました。しかし、中間3駅は2005年11月26日かぎりで廃止されることになり、和歌山港線の駅は終点の和歌山港駅(自動改札機設置の有人駅)のみとなるため、この中間改札は撤去されるものと思われます。
駅前にはバスターミナルが整備されており、市内各方面への路線バスが発着しています。しかし、和歌山市駅周辺の商店には営業を止めたところが多く空き地も目立つなど、大手私鉄のターミナル駅とはいえ、利用者がピーク時の4割程度にまで落ち込んでいる現状はいかんともしがたく、一帯の空洞化が進んでいます。
停車列車 [2017年6月現在]
すべての列車が停車します。
歴史
詳細は確認中。
- 1903年3月21日
- 開業。
- 2017年7月15日
- 改札口を1階に移設し、JR西日本と駅構内を分離[1]。
その他
- 第4回「近畿の駅百選」(国土交通省近畿運輸局)選定駅。