高架上にある駅

深日町
ふけちょう
Fukecho

深日町駅

 岬町の中心街のひとつである深日集落の中心部にほど近い場所に位置する、築堤上の駅です。

 ホームは1面1線のみで、比較的長くしっかりしたホーム上には、屋根とベンチが設けられています。

 当初は交換可能駅として建設されたようで、対向ホームが残っています。もっとも、架線柱が線路敷上に建っているなど、実際には使われることなく放置されたようで、現在ではすっかり草むしています。

深日町駅ホーム

使われているのは片面ホームのみですが、行き違いができる設計で建設されたことがうかがえます。《2005年7月17日撮影》

 駅舎は地平にあるため、ホームから階段を下りることになります。駅舎は木造平屋で、立派なホームに比べるとずいぶんコンパクトな印象を受けます。

ホームから駅舎へ

階段を下りて改札口へと向かいます。私が下車したときは無人でした。《2005年7月17日撮影》

 多奈川線は、この深日町で国道26号線を横切っており、駅のすぐ南に多奈川方面へと府道が分岐する交差点があるため、自動車の通行量が非常に多くなっています。そんな自動車を通る脇には、戦時中に作られたと思われるアーチ状の高架と、今はすっかり草むしている対向ホーム予定地へとのぼる階段が見られます。もちろん、この階段は現在では立ち入り禁止になっていますが、整備すればすぐにでも使えそうな雰囲気です。

対向ホームへの階段

対向ホーム予定地に延びる階段は健在で、手すりをつけるなど整備すれば今でも使えそう。《2005年7月17日撮影》

駅名の由来

 深日の地名は、万葉集に「吹飯」(ふけい)として出てきます。深日へと転じたのは近世になってからのことで、漁港として栄えました。

歴史

 戦時統合中の近畿日本鉄道によって、多奈川線が開通した際に設置されました。

周辺の見どころ

国玉神社【未訪】

 駅から北東へ、徒歩6分。コメント準備中。

【岬深日郵便局】駅を出て左手すぐ。未訪。

2005年8月17日

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