近江鉄道本線の終着駅で、JR草津線と信楽高原鐵道との連絡駅でもあります。
地平に島式ホーム1面2線を持ち、ホームの端に近江鉄道の駅事務所と改札口が設けられています。改札を出ると駅をオーバークロスする自由通路になりますが、これはJRの橋上駅舎となっています。かつて近江鉄道が貨物営業を行っていたときには、この貴生川で列車の行き来がされていました。
ホームの中ほどには待合室が設けられていますが、ホーム幅そのものがあまり広くないため、かなり窮屈な印象を受けます。
乗り場
西側(駅改札側から見て左側)から1番線、2番線となります。
- 1.本線上り 八日市、米原方面
- 2.本線上り 八日市、米原方面
駅名の由来
貴生川は、そういった名前の川があるわけではなく、1889年に内貴、北内貴、虫生野、宇川の4村が合併した際につくられた合成地名です。貴生川村は北杣村と合併して貴生川町となったのち、1955年に水口町の一部となりました。
歴史
近江鉄道が日野から延長させることで開業しました。関西鉄道(現在のJR草津線)には駅はありませんでしたが、近江鉄道開業翌日の1900年12月29日に貴生川駅を開業しています。当時の関西鉄道は、東は名古屋、南は津、西は大阪の湊町まで路線を延ばしていました。
なお、近江鉄道はここからさらに南下し、上野で現在の近鉄伊賀線に接続、宇治山田へ乗り入れるという遠大な計画をたてており、一部区間では用地の買収も行われましたが、戦争の影響などもあって完成には至りませんでした。
- 【1900年12月28日】 開業。
周辺の見どころ
確認中。