鈴蘭台エリアの巨大な住宅地を抜けた神鉄電車は、急坂を下り、丘陵地帯の中腹にある箕谷駅に到着します。
対向式ホーム2面2線から成り、両ホームは湊川方面にある構内踏切で連絡しています。ホームの一部に屋根があるほか、提示されている看板などが古びており、乗降客があまり多くないこともあって、のどかな雰囲気が漂っています。
駅舎は木造のコンパクトなもので、玄関部分に導入された自動改札機が、やや窮屈そうです。無人化されており、利用客にとっては素通りするだけの空間になっていますが、「ここに駅がある」ということを示すシンボルとしての機能を果たしているように感じます。
駅前には、神鉄の企画乗車券を委託発売している売店があります。駅の正面には、カーブを描く下り坂が延びており、この坂を進むと、国道428号線に出ます。その先には、大規模に開発された団地が広がっていますが、駅からの距離があること、坂が急であることのため、自家用車での移動が主になっているようです。
箕谷は、国道428号線や新神戸トンネルなどが六甲山を越えた先の地点なので、道路地図の愛用者にはなじみの深い地名です。裏を返せば、自動車によるアクセスが便利ということもあり、団地からやや離れている鉄道の駅に関しては、西隣の山の街のような賑わいとは無縁になっています。
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神戸有馬電気鉄道が湊川-電鉄有馬(現・有馬温泉)を開通させた際に開業した駅です。
特になし。
【神戸山田郵便局】駅から北西へ、徒歩5分。未訪。
2005年7月22日
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