山東を出て丘陵の中を分け入るように進み、大池公園が右手に見えるようになると、ほどなく大池公園駅になります。読み方は「おいけゆうえん」で、「おおいけゆうえん」ではありません。
現在は棒線駅になっていますが、ホーム前後の線路が屈曲していること、島式ホームの片面のみが使われていること、ホーム端から構内踏切の跡が残っていることから、1面2線の交換可能駅だったことがはっきりわかります。また、島式ホームの両側に点字ブロックが敷設されていることから、比較的最近まで交換可能だったものと思われます。
駅の入口部分は広いスペースがあり、コンクリートの基礎が残っていることから、かつてはここに駅舎があったことがうかがえます。このほか、かつて待合室として使われていたと推測される建物がありますが、現在は単なる倉庫となっています。
かつての構内踏切跡の部分には木の小さい屋根が残っています。待合スペースとして利用するには狭小なので、閉塞作業や踏切の管理をここで行っていたのでしょうか。現在は清掃用具が置かれているのみで、設備関係のものは何もありませんでした。
駅前には農家が数軒建っています程度。かつては遊園地目当てだったと思われる商店が立地していますが、現在ではその多くが廃屋となっています。
一帯は桜の名所として知られており、春になると桜を入れた鉄道写真を撮影する人が目立ちます。
特記事項なし。
和歌山鉄道が伊太祁曽-貴志を開通させた際に設置された駅です。開業以来駅の読み方は「おおいけゆうえん」でしたが、1999年5月7日に地元で定着した読み方「おいけゆうえん」に変更されました。
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2008年4月13日
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