中央本線(JR東日本)と飯田線(JR東海)の分岐駅です。駅の管理はJR東日本が行っています。もっとも、飯田線の列車は早朝深夜の一部を除いた大半の列車が中央本線の岡谷へ乗り入れており、また中央本線岡谷方面と塩尻方面を辰野経由で結ぶ列車もごく少なくなっているため、実際は「岡谷-辰野-(飯田線)…」と「辰野-塩尻」という2つの運転系統の分岐点になっているとみなすのが妥当です。
島式ホーム1面2線のほか、駅本屋側ホームの西側には切り欠け式ホームがあります。これは、辰野駅が中央本線と飯田線の分岐駅として機能していた当時の名残ですが、現在ではあまり使われていないようです。ホームには花壇が整備されており、島式ホームと駅本屋の間は跨線橋で連絡しています。
駅舎は鉄筋2階建てのもので、乗換駅とはいえ町の規模から考えるとなかなか立派なものです。供用開始は1983年6月17日ですが、塩嶺ルート開業に伴う支線化(歴史欄で詳述)の時期を考慮すると、分不相応という印象があります。
辰野町の中心市街地は西にやや離れたところにあります。
停車列車 [2014年4月現在]
確認中。
乗り場
確認中。
駅名の由来
この地に伝わる龍神伝説がベースになっており、この地にもとあった大湖から竜が天に昇り、これによって湖内の水が川となって南へ流れたというものです。この川が天竜川であり、辰野と天竜川は同一起源に基づく地名です。
歴史
1906年6月、岡谷-辰野-塩尻が開通した際に設置された駅で、この区間の開通をもって中央東線が全通しました。岡谷-塩尻で辰野を経由した大回りルートが選択されたのは、当時の土木技術や費用、工期などの諸事情によるものですが、地元出身の代議士が働きかけた結果という俗説が定着し、この代議士の名をとってこの区間は“大八回り”などと称されます。
長らく、幹線である中央東線の駅として賑わっていましたが、1983年7月5日に岡谷-塩尻をみどり湖経由でショートカットする塩嶺ルートが開通すると、辰野回りは支線級の区間に格下げされ、一部の急行列車が経由するようになります。その後、1987年4月1日の国鉄分割民営化の際には、中央本線はJR東日本、飯田線はJR東海となりましたが、実際の運転系統では上述のとおり会社境界である辰野ではなく岡谷まで乗り入れる飯田線電車が多数で、境界駅としての存在感も希薄になっています。
- 【1906年6月11日】 開業。
周辺の見どころ
確認中。