無用の長物と化した木造旧駅舎が寂しく残る駅

信濃竹原
しなのたけはら
Shinanotakehara

信濃竹原駅

 相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅です。列車は進行方向右側に進入するため、信州中野方から見て右側のホームが湯田中方面行き、左側のホームが信州中野方面行きとなります。

 2つのホームは相互に独立しており、いったん外に出て公道の踏切を通らないと行き来できませんが、当然のごとく無人化されているため特に支障はありません。信州中野方面行きホームにはコンパクトな待合室があります。いっぽう湯田中方面行きホームにはかつて用いられていた木造の旧駅舎が接していますが、現在ではホーム側、駅外部側の双方とも封鎖されており中に入ることはできず、駅舎の軒部分が列車待ちの際の雨よけになっているにすぎません。現状では、もはや「駅舎」と呼べる状態ではないでしょう。

信濃竹原駅旧駅舎

信濃竹原駅旧駅舎。現在は封鎖されており、ホーム内外の両方とも入ることはできません。《2007年8月25日撮影》

 構内は広く、湯田中方にはやはり現在では使われていない小屋があり、これに接するように側線が設けられていることから、貨物扱いが行われていたことがうかがえます。しかし貨物営業を全廃している現在では、駅舎と同様に無用の長物に成り下がっており、交換設備のみがいきているというのが実情です。

 両ホームとも、駅の信州中野方にある踏切で横断している県道に接するように出口が設けられています。特に湯田中方面行きホームはほぼ地平と同じ高さにあるので出入りは容易に思えるのですが、実際には正規の(?)出口以外は柵がホームを覆っていて出入りが困難なので、実質的には出口は1個所のみとなっています。線路内横断のように危険を伴うものではない以上、無人駅でここまで導線を厳密にする必要があるとは思えないのですが。

信濃竹原駅上りホーム入口

信濃竹原駅上りホーム入口。《2007年8月25日撮影》

 駅の周辺は農村地帯で、ビニルハウスで果物や野菜を栽培している光景が見られます。まとまった集落が形成されているわけではなく、民家が点在しているといったところです。

 長野線では、この信濃竹原駅が最後の交換可能駅で、また留置線などがある駅がこの先には存在しないため、ここから先には1編成しか入ることができません。

駅名の由来

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歴史

 河東鉄道が信州中野から湯田中まで路線を延長した際に設置された駅です。

周辺の見どころ

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2007年10月4日

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