沈降海岸が形成した小盆地の中に設けられた、短いトンネルに挟まれている駅です。2面2線対向式で、列車交換が行われます。両ホームは跨線橋で連絡しており、駅舎は上り線側にあります。無人化されてかなりたっていますが、駅舎は第3セクター化を契機に大幅に改築されたようで、六角形の時計塔が偉容を誇ります。
駅のすぐ前を国道3号線が横切っており、自動車の往来が盛んですが、町の中心部は海側にあり、駅から離れているため、人の出入りはさほど活発ではありません。駅周辺には、畑のほか工場などが見られ、ややほこりっぽい印象を受けます。また、この津奈木で九州新幹線と交差していますが、新幹線の接続駅は南側に新設された新水俣で行われており、津奈木は新幹線と縁のない駅になっています。
乗り場
確認中。
駅名の由来
確認中。
歴史
1927年9月、八代-鹿児島の沿岸ルートの中で、最後の湯浦-水俣が開業した際に、中間駅として設置されました。貨物営業は、1961年9月30日かぎりで廃止されています。
- 【1927年10月17日】 開業。
周辺の見どころ
浜眼鏡橋【未訪】
駅から北西へ、徒歩10分。古川にかかる眼鏡橋で、壁石を使わずに輪石のみで作られた珍しいもので、1848年竣工。現在も、集落と集落を結ぶ小さな生活道路の一部として、現役で利用されています。この浜眼鏡橋のほか、中尾眼鏡橋、新村眼鏡橋など、薩摩藩から逃れてきた石工、三平の手による石橋が多く残っています。
重盤岩【未訪】
駅から北東へ、徒歩15分。角閃石安山岩質の礫岩から成る岩山で、農村の背後に歯をむき出している奇岩は、列車の窓からもよく見えます。地上からはモノレール(国交省認可の鉄軌道ではない)が通じています。