どっしりした重そうな駅舎が待つ

二島

ふたじま Futajima
二島駅
▲二島駅駅舎《2008年11月1日撮影》

 

二島駅駅舎を構内跨線橋より望む
【写真1】二島駅駅舎を構内跨線橋より望む。質実剛健な九州モダニズムとでもいうべきか、独特の屋根が印象的。《2008年11月1日撮影》

二島駅は、若松-折尾が開通した当時からの駅です。そのせいか、駅舎のつくりやホームの構えもどっしりした印象を与え、隣接両駅などにくらべて風格の違いを感じます。国鉄時代には「身体障害者集中配置モデル訓練駅」に指定されていたことがありますが[1]、私が下車したときには身体障害者風の駅員は見あたりませんでした。

駅舎は鉄骨平屋建てのもので、屋根がホーム側に片流れになっています。おそらく築50年はたっているものと思われ、屋根の端のほうが傾いているなど古さは否めませんが、太い鉄骨柱が健在ということもあり、安定感と安心感を与えます。無機質で重たそうな駅でありつつも、窓ガラスを多用しており採光がよい点も好印象を受けます。

 

二島駅駅舎内
【写真2】二島駅駅舎内。ゲートつきの自動改札機にLED行き先案内が装備されており、“若松線”の中間駅では最も設備が充実しています。《2008年11月1日撮影》

駅舎内にはしっかりした待合室が用意されているほか、ゲートつきの自動改札機が設置されており、その上にはLED表示の行き先案内が置かれています。簡易型自動改札機の多いローカル駅としては破格の設備で、利用者の多さがうかがえます。自動改札機の脇には石造りのラッチがでんと鎮座しており、新旧の設備が仲良く並ぶ形になっています。

「みどりの窓口」ステッカーが窓口にありますがマルスはなく、POS端末で発券しています。これはJR九州のローカル駅でよく見られるのですが、利用者にとってはマルスがあろうがなかろうが大差あるわけでもないので、短距離乗車券以外も発行可能であることがわかればそれでよいのでしょう。

 

二島駅ホーム
【写真3】二島駅ホーム。中線は現在では使われていませんがレールが残っています。《2008年11月1日撮影》

ホームは相対式2面2線となっているほか、両レールの間に中線が設けられています(現在は使われていません)。折尾方面に向かうには跨線橋をわたることになりますが、下りホームにある駅名標はなぜかホームの真ん中を占拠しており、グイと胸を出して存在をアピールしているような印象を受けたのですが、この形状になった理由は何なのでしょうか。

駅の北側は住宅地になっており、高層マンションも含めて多様な住宅が立ち並んでいるほか、ショッピングセンターや高校も立地しています。いっぽう南側には工業団地が造成されています。

乗り場

駅本屋側(北側)から順に、1番線、2番線となります。

  • 1.筑豊本線(若松線)上り 若松方面
  • 2.筑豊本線(若松線)下り 折尾、直方方面

駅名の由来

洞海湾の地形によるものと思われますが、詳細は確認中です。

歴史

詳細は確認中。

1891年8月30日
筑豊興業鉄道によって若松-直方間が開業、この時点では駅未設置。
1899年9月5日
二島駅開業。
1907年7月1日
九州鉄道国有化。
1982年11月14日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR九州の駅となります。
2017年3月4日
無人(遠隔管理)化[2]

周辺の見どころ

確認中。

  1. 『JR・私鉄全線各駅停車10 九州830駅』小学館、1993年、91ページ。
  2. JR九州プレスリリース「筑豊本線の一部が「Smart Support Station」に変わります」[PDF](2017年2月3日)。

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