2020年7月4日に発生した令和2年7月豪雨に伴う災害のため、肥薩線は八代-吉松間が運休となっています。(2020年7月24日現在)

 

大畑

おこば
Okoba
大畑駅
大畑駅駅舎。2005年3月8日

 

大畑駅ホーム
写真1大畑駅に停車する「しんぺい」号。2005年3月8日

急峻な山地の中に、少しだけ平らなスペースが開けたところに設けられた小駅です。駅舎は木造のものですが、人吉以北や吉松以南に残る木造駅舎に比べると、ややコンパクトな作りになっています。駅で取り扱う旅客や貨物の量はたいしたことがなかったのでしょう。

3段式スイッチバックとループ線を併用するという、全国でもほかに例のない大がかりな線形を持つことで有名です。駅の勾配そのものはさほどではありませんが、すべての列車が停車する必要のある3段式スイッチバックになっているのは、蒸気機関車が牽引していた時代、この駅が一拠点となっており、列車の種別に関係なく停車する必要があったためでしょう。ただしループ線は、ループの上側から下を遠望する線上に丈のある草が繁っており、全貌を把握するのは困難です。

 

大畑駅ホームの水
写真2大畑駅ホームには水がわき出しています。2005年3月8日

ホームは1面2線の島式で、列車交換が可能になっていますが、現在は基本的に使用されていないようです。駅ホームには、手洗い用の水がわき出していますが、飲用には適さないというのが残念なところです。かつてはこの上に屋根が設けられていましたが、1992年の台風で吹き飛ばされたとのこと。

駅周辺には人家はまったく見えませんが、少し離れたところにまとまった集落があります。「おこば」という駅名から容易に推測できるように、かつてはこの一帯で幅広く焼畑が行われていましたが、戦後に森林資材の乱伐や過疎化の進行に伴い、現在では姿を消しているようです。

停車列車

確認中。

乗り場

確認中。

駅名の由来

確認中。

歴史

1909年11月の人吉-吉松開通時に開業しましたが、当初は旅客・貨物とも取扱を行わず、実質的に信号場としての扱いでした。一般旅客営業を開始したのは、同年12月26日のことです。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1909年(明治42年)12月26日
開業。
2018年(平成30年)7月1日
駅舎および給水塔が、JR九州から人吉市に無償譲渡[1]
2020年(令和2年)7月4日
令和2年7月豪雨に伴う水害に伴い、肥薩線・八代-吉松間が運休。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

確認中。

その他

  • 経済産業省、大畑駅、大畑駅周辺の鉄道施設遺産、石造りの給水塔および朝顔型噴水を「近代化産業遺産群33」を構成する産業遺産として認定。[2007年11月30日発表]
  1. 「JR九州 大畑・矢岳両駅舎を人吉市に無償譲渡へ」『鉄道ピクトリアル』No.953(2018年12月号)電気車研究会、141ページ。

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