火の国のみやこは街外れに

熊本

くまもと Kumamoto
熊本駅
▲熊本駅駅舎《2005年3月9日撮影》

 

熊本駅新幹線ホーム
【写真1】熊本駅新幹線ホーム。《2011年3月19日撮影》

熊本における鉄道の要衝で、九州新幹線鹿児島ルートを走る新幹線の全便が停車するほか、鹿児島本線と豊肥本線の分岐駅でもあります。熊本市の中心部である水道町から辛島町にかけての一帯からはかなり離れており、これとの間は市電や路線バスなどで連絡することになりますが、各方面へ向かう公共交通機関が充実しているため、遠距離移動の際には特に問題にはならないでしょう。

新幹線の乗り場は在来線の西側に設けられており、島式ホーム2面4線の高架ホームと、地平の西口コンコースが整備されています。

 

熊本駅西口コンコース
【写真2】熊本駅西口コンコース。正面にあるのは新幹線改札口で、在来線改札口は右手にあります。《2011年3月19日撮影》

新幹線ホームの外壁は、ガラスを多用したものになっており採光はよいのですが、天井が低く、また床がベージュになっていることもあって、よくいえば落ち着いた、悪くいえばいささか暗い環境になっています。

1階の高架下地平に新幹線コンコースがあり、新幹線改札口のほか、新幹線と在来線の乗り換え改札口、また西口から在来線への改札口があります。

 

熊本駅在来線ホーム
【写真3】熊本駅在来線ホーム。1番線に三角行きディーゼルカーが停車中。《2011年3月19日撮影》

いっぽう在来線は、ホームが地平にあり、その東側に改札口を設けています。在来線ホームと新幹線側との間は地下通路で連絡しています。

鹿児島本線、および全便が熊本まで乗り入れる三角線の列車は、1番ホームから5番ホームまで、片面ホーム2面と島式ホーム1面、および切り欠け式ホームを併用しています。いっぽう豊肥本線の列車は、駅南東側にある島式ホームおよび切り欠け式ホームを用いていますが、これはもともと0番ホームとして使用されていたところ、現在では0Aから0Cまで3つのホームに分かれています。このように非常に複雑になっているため、番線表示案内はいずれも大きく見やすいように表示されています。

 

熊本駅東口コンコース
【写真4】熊本駅東口コンコース。正面にあるのは在来線改札口で、西口へは右側にある自由地下通路を通ることになります。《2011年3月19日撮影》

東口コンコースは市電が入る側の地平にあり、改札口、観光案内所、「みどりの窓口」などが並ぶという、地方都市の拠点駅としてオーソドックスな構成になっています。また、東口の駅ビルに入った商業施設「フレスタ熊本東館」へ跨線橋を介して直結する改札口も置かれています。

 

熊本駅西口
【写真5】熊本駅西口。駅前広場は整備が進行中でした。《2011年3月19日撮影》

東口の駅舎は鉄筋3階建ての駅ビルになっています。外観はホテルのようなスタイルで、正面から見ると4階建てに見えますが、実際には4階の窓と思われる部分は単なる穴になっているというのがおもしろいところです。駅前は歩行者がゆったりと移動できるように整備されており、サイドレザベーション化された市電へは段差なしで乗り換えが可能です。

いっぽう西口は、2階部分から上へガラスが伸びるタイプの高架駅になっており、スタイリッシュなつくりになっています。こちらは駅前整備がまだ途上で、更地になったままのところも目立ちます。

停車列車 [2011年3月現在]

在来線、新幹線とも、全列車が停車します。なお、「さくら」および特急の停車駅は、代表的なものをあげています。

九州新幹線(鹿児島ルート)

鹿児島本線・豊肥本線

  • 特急「有明」 玉名熊本
  • 特急「九州横断特急」 新水前寺熊本新八代
  • 特急「くまがわ」 熊本新八代
  • 快速「くまもとライナー」 上熊本熊本川尻
  • 快速「スーパーおれんじ」 熊本八代
  • 普通(鹿児島本線) 上熊本熊本川尻
  • 普通(豊肥本線) 熊本平成

乗り場

在来線は、東口改札口からすぐのホームが1番線で、順に、2番線、3番線…となります。このほか、豊肥本線については、行き止まり式の0A、0B、0C各ホームがあります。いっぽう新幹線は、西から順に、11番線、12番線…となります。

  • 1.鹿児島本線・三角線下り 宇土、八代方面
  • 2.鹿児島本線・三角線下り 宇土、八代方面
  • 3.鹿児島本線・三角線上り 大牟田、博多方面
  • 4.三角線下り 宇土、三角方面
  • 5.鹿児島本線・三角線上り 大牟田、博多方面
  • 0A.豊肥本線下り 肥後大津、大分方面
  • 0B.豊肥本線下り 肥後大津、大分方面
  • 0C.豊肥本線下り 肥後大津、大分方面
  • 11.九州新幹線(鹿児島ルート)上り 久留米、博多方面
  • 12.九州新幹線(鹿児島ルート)上り 久留米、博多方面
  • 13.九州新幹線(鹿児島ルート)下り 川内、鹿児島中央方面
  • 14.九州新幹線(鹿児島ルート)下り 川内、鹿児島中央方面

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1891年7月1日
九州鉄道によって高瀬-熊本間が開通し、熊本駅開業。
1894年8月11日
熊本-川尻間が開通、中間駅となります。
1907年7月1日
九州鉄道の国有化に伴い、官設鉄道(逓信省帝国鉄道庁)の駅となります。
1914年6月21日
宮地軽便線(現、豊肥本線)の熊本-肥後大津間が開通、分岐駅となります。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR九州の駅となります。
2011年3月12日
九州新幹線(鹿児島ルート)博多-新八代間開通に伴い、同線に駅設置。

周辺の見どころ

確認中。

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