実質的な起点駅は大きく後ろに隠れて

藤崎宮前

ふじさきぐうまえ
Fujisakigumae
藤崎宮前駅
▲藤崎宮前駅《2012年3月10日撮影》
藤崎宮前駅改札口
【写真1】藤崎宮前駅改札口。《2012年3月10日撮影》

熊本電気鉄道の路線系統は、藤崎宮前-北熊本-御代志、上熊本-北熊本の2つに分かれています。このうちメインといえる前者の系統の始発駅にあたるのが、藤崎宮前駅です。かつてはターミナル駅らしい風情を残した木造駅舎に大仰な看板が掛けられていましたが、その後の再開発で「熊電プラザ」という大規模な商業ビルがドンと建ち、鉄道の駅は後ろ側にひっそりと隠れるようになってしまいました。もっとも、この熊電プラザも経営は芳しくないようで、私が訪れたときには、観光客向けの施設だった温泉施設が閉鎖になっていました。

熊電プラザの1階はパチンコ屋で、電車に乗るには、その脇の通路を奥に入っていくこととなります。駅員がいて乗車券類の販売を行っています。

藤崎宮前駅ホーム
【写真2】藤崎宮前駅ホーム。《2012年3月10日撮影》

改札口を入ると、櫛形のホームが出迎えます。片面と島式の2面2線を想定していたようですが、現在は2面1線となり、降車ホームと乗車ホームが分離されています。整備されてからあまり建っていないためホームの舗装はきれいですが、いかんせんビルの影になっているため、暗いのは致し方ないところでしょうか。

藤崎宮前旧駅舎
【写真3】藤崎宮前旧駅舎。御代志以遠が廃止された後も「菊池温泉方面」の表記が残っていました。《1992年3月31日撮影》

軍神として知られる藤崎八幡宮は、この駅から東に向かったところにあり、9月に行われる藤崎八幡宮大祭では盛大な行列が見られます。

駅の周辺は、熊本市の北の繁華街の外れに位置しており、人の往来は多いところですが、中心街からは大きく離れており、交通の結節点として機能しているとはいえず、少なくとも今となっては中途半端な立地条件です。

このため、熊本市電を藤崎宮前まで延伸したうえで、熊本電気鉄道の電車をLRT化して相互直通運転を図るという構想が会社側より行政に出されてはいますが、先行きは不透明のようです。

乗り場

番線表示は確認できませんでした。

駅名の由来

特記事項なし。

歴史

詳細は確認中。

周辺の見どころ

確認中。

【藤崎線】 北熊本黒髪町藤崎宮前

2003年10月19日
2013年4月28日、写真を追加の上加筆修正

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