お城の正体は温泉でした
民家や商店が並んでいる先に駅があるというのは、地方の集落で典型的に見られる光景ですが、この駅の場合は、本来であれば駅があるべきところにお城が見えます。これは何だろうかと思って寄ってみると、中は温泉施設です。
駅よりも温泉が主という雰囲気
南阿蘇鉄道は、2016年4月14日および16日に発生した熊本地震のため、立野-中松間が運休となっています。また阿蘇下田城ふれあい温泉駅では、屋根瓦が多数はがれ落ち、ホームの柱がゆがむなどの被害が出たとのことです[1]。(2016年8月2日現在)
民家や商店が並んでいる先に駅があるというのは、地方の集落で典型的に見られる光景ですが、この駅の場合は、本来であれば駅があるべきところにお城が見えます。これは何だろうかと思って寄ってみると、中は温泉施設です。
しかしこの施設、実は駅舎の中に温泉を引き込んでいるものです。あるいは、温泉施設の脇にホームがあり、列車が停まる、というほうがよいのかもしれませんが。
片面ホームは弧を描いており、向かい側には田畑が広がります。ホーム上には、多くののぼりが掲げられ、観光客を待ち受けています。
ホーム側の壁面や上屋支柱などは、漆喰のような白、黒、そしてグレーを使った色で塗り分けており、城郭のようになっています。実際、この駅舎は城郭風の様式で建てられています。もっとも、駅の外から見ると、見通しのよくない突き当たりにぬっと城が出てくるようなもので、遠目には用途不明な怪しい建造物にも見え、あまり趣味がよいとはいえないようにも思えますが。
温泉は比較的コンパクトなものですが、観光客がバスでつめかけるようなものではなく、地元の人がのんびりと体の疲れを取るのが主目的のようです。駅待合室部分は売店となっており、ここで風呂上がりに飲み物を買う人が見られました。ただし休憩スペースとしては非常に狭く、列車待ちをしている人だけでいっぱいになりそうで、長居するのは少し厳しそうではあります。
確認中。
路線開業当初からの駅です。
確認中。