かつての村の玄関駅
立野から長陽までは山岳区間で、高い橋梁あり長いトンネルありで山を越え、南阿蘇のカルデラへと入っていき、しだいに周囲が開けてなだらかになってくると、長陽駅になります。
現在は合併により南阿蘇村の一部となっている、旧長陽村の玄関にあたる駅です。片面ホームのみの棒線駅です。
南阿蘇鉄道は、2016年4月14日および16日に発生した熊本地震のため、立野-中松間が運休となっています。なお、カフェ「久永屋」は2016年5月21日に営業を再開しました[1]。(2016年8月2日現在)
立野から長陽までは山岳区間で、高い橋梁あり長いトンネルありで山を越え、南阿蘇のカルデラへと入っていき、しだいに周囲が開けてなだらかになってくると、長陽駅になります。
現在は合併により南阿蘇村の一部となっている、旧長陽村の玄関にあたる駅です。片面ホームのみの棒線駅です。
レールは駅の前後で独特の屈曲を描いています。単なる貨物用側線のためにこのような形にするとは思えないため、かつては列車交換が可能だったものと思われます。
駅舎は木造平屋建のもので、切妻屋根に車寄せが設けられているという、かつての鉄道標準タイプといえるものです。建造年代は確認していませんが、大正以前にまでさかのぼると思われ、おそらく開業当初からあまり変化がないまま使われ続けているものと思われます。駅舎改築の多い南阿蘇鉄道の中で、このような“ほっとできる駅”が残ったのはうれしいかぎりです。外装も葡萄色に近いトーンで統一されており、落ち着いています。
改札口の上には、国鉄時代から使われていた駅名標が掲げられています。
駅舎内には「駅舎カフェ 久永屋」が入居しており、土日祝日に営業しています。私が訪れたのは平日だったため営業しておらず、したがってどのような店舗なのかはわかりませんでした。なお、乗車券類販売等の駅業務を受託しているわけではないようです。
待合室には、据え付けの木のベンチのほかに、小テーブルとスツールが置かれていました。現在は、地元出身の人がコミュニティ活動を行う拠点として使用しているもようで、イベント開催日のスケジュールなどが待合室に掲示されていました。
駅前はかなり広いスペースになっており、基本的には駐車場として利用されていますが、イベントなども実施できそうです。駅のすぐ脇には森林組合の事務所がありました。集落の中心部近くに立地していますが、国道から外れていることもあって交通量はあまり多くはなく、静かな一角です。
確認中。
路線開業当初からの駅です。
確認中。