阿佐東線の拠点駅

宍喰

ししくい
Shishikui
宍喰駅
宍喰駅。2012年6月30日

拠点駅は棒線駅

宍喰駅に停車中の阿佐海岸鉄道ASA-101形ディーゼルカー
写真1宍喰駅に停車中の阿佐海岸鉄道ASA-101形ディーゼルカー。2012年6月30日

海部を出た阿佐東線はトンネルに入ったり出たりを繰り返しながら海岸線に沿って進みます。海岸線から少し離れると、阿佐東線の拠点駅である宍喰駅に到着します。拠点駅とはいっても、片面ホームのみの棒線駅ではあります。

交換可能駅を想定

宍喰駅ホームから海部方を望む
写真2宍喰駅ホームから海部方を望む。2012年6月30日

高架上に1面1線が設けられていますが、もとは交換可能とすることを想定していたようで、ホームと線路を挟んで反対側にもう1線が敷設できるスペースがあります。こちらにもレールが見えますが、このレールは本線と接続されておらず、放置されたままになっています。DMV導入にあたっては、このスペースを新しいホームに改造するものと思われます。

なお、駅前後のレールの屈曲は緩やかになっていますが、もとより宍喰駅を通過する列車があるわけもなく、今では特に意味はありません。

待合室内にエレベーター

宍喰駅ホームから階段を見る
写真3宍喰駅ホームから階段を見る。2012年6月30日

ホームの南側に上屋が設けられており、その中ほどに待合室があります。この待合室内に、地平の改札階へ通じるエレベーターが設けられています。

階段はホーム甲浦方の端にあります。

駅の南側に車両基地

宍喰駅ホームから甲浦方を見る
写真4宍喰駅ホームから甲浦方を見る。2012年6月30日

ホーム甲浦方の端から線路を見ると、遠目に建屋が見えますが、これは阿佐海岸鉄道の車両基地です。阿佐東線は起点の海部を除いて1面1線の駅が2つ続きますが、宍喰着発の便が設けられているのはこのためです。ちなみに、私は甲浦から宍喰止まりの列車に乗車したとき「宍喰止まりですよ、JRには接続しませんよ」と念を押されたことがあります。

ホームと改札の高低差が大きい

宍喰駅階段
写真5宍喰駅階段。2012年6月30日

ホームは3階にある一方で、改札口は地平にあるため、階段を下りることになります。

阿佐海岸鉄道唯一の出札窓口

宍喰駅窓口
写真6宍喰駅窓口。2012年6月30日

地平には出札窓口を兼ねた改札口があります。列車が発着する際の改札業務の他、各種乗車券類の販売も行っています。私が下車した時には自動券売機も設置されていましたが、その後撤去されたようです。

伊勢えび駅長が水槽に

宍喰駅「伊勢えび駅長」
写真7宍喰駅「伊勢えび駅長」。2012年6月30日

出改札窓口の向かい側には「伊勢えび駅長」の水槽が設置されていました。

高架下には商工会も

宍喰駅構内
写真8宍喰駅構内。2012年6月30日

高架下には駅事務室の他に、海陽町商工会宍喰支所が入っています。阿佐海岸鉄道ASA-300形(旧高千穂鉄道TR-201)の顔はめパネルが置かれていました。

駅は中心部から少し離れて

宍喰駅駅前
写真9宍喰駅駅前。2012年6月30日

駅を出ると、並行道路を挟んで小学校が立地していますが、駅前自体はしんと静まりかえった一帯です。宍喰の中心市街地からは歩いて数分のところに位置するためですが、このため町の中で駅の存在感がどうにも希薄という印象が否定できませんでした。

阿佐東線唯一の有人駅ではありますが、DMV導入後は「高架ホームに出てバス車両に乗る」ことになるわけで、観光や趣味以外の需要にはむしろそぐわない印象です。もともと需要自体がほとんどない以上、ゼロに近い数字からの積み増しが幾ばくでも可能という判断なのでしょうが。

駅名の由来

確認中。

歴史

阿佐海岸鉄道開業時に開業した駅です。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1992年(平成4年)3月26日
鉄建公団阿佐東線(B線)・海部-甲浦間が第3セクターの阿佐海岸鉄道阿佐東線として開業し、宍喰駅開業。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

確認中。

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