拠点駅は棒線駅
海部を出た阿佐東線はトンネルに入ったり出たりを繰り返しながら海岸線に沿って進みます。海岸線から少し離れると、阿佐東線の拠点駅である宍喰駅に到着します。拠点駅とはいっても、片面ホームのみの棒線駅ではあります。
海部を出た阿佐東線はトンネルに入ったり出たりを繰り返しながら海岸線に沿って進みます。海岸線から少し離れると、阿佐東線の拠点駅である宍喰駅に到着します。拠点駅とはいっても、片面ホームのみの棒線駅ではあります。
高架上に1面1線が設けられていますが、もとは交換可能とすることを想定していたようで、ホームと線路を挟んで反対側にもう1線が敷設できるスペースがあります。こちらにもレールが見えますが、このレールは本線と接続されておらず、放置されたままになっています。DMV導入にあたっては、このスペースを新しいホームに改造するものと思われます。
なお、駅前後のレールの屈曲は緩やかになっていますが、もとより宍喰駅を通過する列車があるわけもなく、今では特に意味はありません。
ホームの南側に上屋が設けられており、その中ほどに待合室があります。この待合室内に、地平の改札階へ通じるエレベーターが設けられています。
階段はホーム甲浦方の端にあります。
ホーム甲浦方の端から線路を見ると、遠目に建屋が見えますが、これは阿佐海岸鉄道の車両基地です。阿佐東線は起点の海部を除いて1面1線の駅が2つ続きますが、宍喰着発の便が設けられているのはこのためです。ちなみに、私は甲浦から宍喰止まりの列車に乗車したとき「宍喰止まりですよ、JRには接続しませんよ」と念を押されたことがあります。
ホームは3階にある一方で、改札口は地平にあるため、階段を下りることになります。
地平には出札窓口を兼ねた改札口があります。列車が発着する際の改札業務の他、各種乗車券類の販売も行っています。私が下車した時には自動券売機も設置されていましたが、その後撤去されたようです。
出改札窓口の向かい側には「伊勢えび駅長」の水槽が設置されていました。
高架下には駅事務室の他に、海陽町商工会宍喰支所が入っています。阿佐海岸鉄道ASA-300形(旧高千穂鉄道TR-201)の顔はめパネルが置かれていました。
駅を出ると、並行道路を挟んで小学校が立地していますが、駅前自体はしんと静まりかえった一帯です。宍喰の中心市街地からは歩いて数分のところに位置するためですが、このため町の中で駅の存在感がどうにも希薄という印象が否定できませんでした。
阿佐東線唯一の有人駅ではありますが、DMV導入後は「高架ホームに出てバス車両に乗る」ことになるわけで、観光や趣味以外の需要にはむしろそぐわない印象です。もともと需要自体がほとんどない以上、ゼロに近い数字からの積み増しが幾ばくでも可能という判断なのでしょうが。
確認中。
阿佐海岸鉄道開業時に開業した駅です。
確認中。
確認中。