香川県最大規模のテーマパーク「レオマワールド」へのアクセス駅として、それまでの駅を移設させて現在地に設けられたという経緯のある駅です。もっとも、肝心の観光輸送が思ったほど延びなかったのか、あるいは大きく落ち込んだのか、現在では立派な駅も無人になっています。
島式ホーム1面2線から成ります。1991年4月に移転設置されたということもあって、ホーム、上屋ともに新しく、一宮以西の駅の中では異彩を放っています。
駅本屋とホームの間は、ホーム琴平方の端から通じる構内踏切で連絡しています。駅舎は平屋ながら鉄骨造りのがっしりしたスパニッシュ風の大柄なもので、改札口の数も多く設けられており、多客時への対応も万全です。そんな駅が無人になっているのは、なんともわびしさを拭えません。
駅前広場もまことに立派ですが、広すぎて何もない空間がただただ広がっているようにしか見えません。民家がそこそこ集まってはいるものの、駅近くにはギフトショップが一軒あるのみで、およそ駅前らしい雰囲気はなく、北海道の駅のような印象さえ与えます。現在も、ニューレオマパークへのアクセス拠点としての位置づけは変わっていませんが、テーマパーク運営のシャトルバスが廃止、一般路線バスも便数がかなり減っており、タクシー利用が最も現実的という時点で、鉄道利用のメリットは失われているとみるべきでしょう。