車は通るが民家の気配はなし

千曳

ちびき Chibiki
千曳駅
▲千曳駅外観《2013年6月30日撮影》

本線上の駅らしからぬ雰囲気

千曳駅ホーム
【写真1】千曳駅ホーム(奥は青森方)。上下ホームを結ぶ連絡通路などはありません。《2013年6月30日撮影》

乙供の先で青い森鉄道は次第に荒れ地の中を進むようになります。そんな荒れ地の中に設けられているのが、千曳駅です。

相対式ホーム2面2線から成りますが、旧東北本線が複線化されたとき、新線上に移設された駅とあって、ホームこそ長いものの、コンクリートにサイドボードを渡しているのみの簡素なものです。上下ホームを結ぶ連絡通路もなく、およそ本線の駅らしい雰囲気はありません。中央西線の田立駅に近い形状です。

上下ホームそれぞれに待合室

カーブを描く千曳駅ホーム
【写真2】カーブを描く千曳駅ホーム(奥は目時方)。《2013年6月30日撮影》

駅舎と呼べるしろものはなく、上下ホームにそれぞれ設けられている待合室が唯一の建造物です。上屋も設けられていません。線路と線路の間が少し開いているのは、単にカーブ上にホームがあり列車が傾くことに伴うものと思われ、中線などもなかったようです。

駅への出入口は砂利道

千曳駅上り出口
【写真3】千曳駅上り出口。通路は砂利道です。《2013年6月30日撮影》

下りホームと上りホームからは、それぞれこの駅をオーバークロスしている県道へと通じる出口がありますが、いずれも砂利道です。特に下りからの出口はいささか上り下りがしにくく、特に雨天時などは駅への出入り自体に一苦労しそうです。

鉄道防雪林が左にそれて

千曳駅下り出口
【写真4】千曳駅下り出口。鉄道防雪林が見えます。《2013年6月30日撮影》

駅のすぐ西側は鉄道防雪林になっていますが、単線時代の東北本線はここから北西側に延びており、千曳駅も集落に近い位置にありました。しかし、複線化にあたってこの区間をトンネルでショートカットすることとなり、集落から遠く離れた位置に千曳駅が移転することとなり、現在のように人の気配のない駅になったしだいです。

廃線跡が分かれていきます

千曳駅をオーバークロスする県道
【写真5】千曳駅をオーバークロスする県道。《2013年6月30日撮影》

西側へと分岐していく旧線は、現在の下りホーム目時方から視認することができます。ここから県道沿いに廃線跡が伸びていきますが、私が訪問した夏場にはフキなどが大量に生えており、沢に下りられる雰囲気ではありませんでした。

なお、駅をオーバークロスする県道には歩道がないため、通行の際には蛍光反射板を携行するなど、注意が必要です。

停車列車 [2016年6月現在]

快速は停車しません。かつては普通列車も下り1便が通過していましたが、現在は全普通列車が停車します。

乗り場

番線表示は確認できませんでした。

  • (西側)青い森鉄道線下り 野辺地、青森方面
  • (東側)青い森鉄道線上り 八戸、目時方面

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1910年11月15日
乙供-野辺地間に、千曳駅開業。
1968年8月5日
千曳-野辺地間新線開業に伴い移設、これに伴い貨物営業廃止。旧線は南部縦貫鉄道に移管され、旧千曳駅は同社西千曳駅となり、国鉄との接続駅は野辺地駅に移ります。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2010年12月4日
東北新幹線新青森開業に伴い、JR東日本の八戸-青森間が青い森鉄道に移管され、同社の駅となります。

周辺の見どころ

確認中。

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