2社の電車にJRの気動車が集まる
八戸は、JR東日本が運営する東北新幹線と八戸線、経営分離された第3セクター鉄道である青い森鉄道が運営する青い森鉄道線の結節点です。
東北新幹線の盛岡-八戸間が開通した際に、並行在来線である東北本線の盛岡-八戸間が青い森鉄道に移管されました。この時点では、東北本線の八戸-青森間はJR東日本の経営だったため、在来線のエリアは従来どおりJR東日本が管理していましたが、2010年12月には東北新幹線の八戸-新青森間開通によって東北本線の八戸-青森間も青い森鉄道に移管。これに伴い、八戸駅のうち在来線のエリアは、青い森鉄道の管理となりました。JRの路線としては八戸線が健在ですが、これは青い森鉄道の八戸駅に乗り入れるという形になります。
なお、在来線八戸駅の経営移管にあわせ、新幹線コンコースと在来線コンコースの間に設けられていた連絡改札口が閉鎖されました。これによって、例えば新幹線利用者が八戸線に乗り換えて本八戸に行く場合などは、いったん新幹線の改札口を出て、あらためて在来線改札口に入り直す必要がでました。2社間の精算合理化のためでしょうが、何とも融通の利かない処置ではあります。いっぽう、青い森鉄道とJR八戸線のあいだは構内を共用しており、またJRのディーゼルカーが両社を直通運転する便も設定されています。