かつては中線がありました
狩場沢からずっと海に沿って西へと進み、海岸から少し高いところを走るようになって、清水川駅に到着します。
相対式ホーム2面2線から成る駅で、両ホームの間は跨線橋で連絡しています。かつては両線の間に中線が設けられていたようですが、現在ではバラストまですべて撤去されていました。隣接する狩場沢と同様、相対式ホームの間に中線が通るという、旧国鉄としては少数派タイプの配線だったようです。
狩場沢からずっと海に沿って西へと進み、海岸から少し高いところを走るようになって、清水川駅に到着します。
相対式ホーム2面2線から成る駅で、両ホームの間は跨線橋で連絡しています。かつては両線の間に中線が設けられていたようですが、現在ではバラストまですべて撤去されていました。隣接する狩場沢と同様、相対式ホームの間に中線が通るという、旧国鉄としては少数派タイプの配線だったようです。
上りホームに面している駅舎からは軒がぬっとつきだしており、これがホーム上屋を兼ねています。支柱は古レールを組み合わせたもので、無骨な印象を与えます。
駅舎の中に入ると、有人駅だった当時の面影が今なお残っており、出札窓口と手荷物窓口がそれぞれ設けられていたことがうかがえますが、今では両方とも板で覆われています。無人化されているだけではなく、自動券売機もないなど、いささか寂しくなっていました。
それでも駅舎内は比較的ゆったりしており、特に冬季にはありがたい空間でしょう。【写真3】では見えませんが、壁側には据え付けの木の長いベンチも置かれています。
さて、駅舎を出て正面から見ると、これが地味にいい個性を出しています。鉄骨平屋作りの変哲もない建物に見えながら、軒の支柱はサイド1個所のV字柱のみにして流動を容易にし、玄関脇には格子状のガラス窓を配して、北側からの採光が自然に室内へ取り込まれるようになっています。ひとつひとつの窓ガラスがほぼ正方形というのも珍しい。木造駅舎にはない、新たな取り組みを感じることができます。
ここに、けっこうな年季物と思われる駅の看板があるのですから、雰囲気も十分です。
前述のとおり、駅は海岸から少し高いところにあります。その駅前にはかなり広いスペースが確保されており、広場と呼べるか道路が広くなっているだけなのかは定かではありませんが、ともあれ駅の存在感を示す空間になっています。
この一帯はホタテ漁が盛んなことで知られており、駅前には国道沿いに細長く集落が形成されています。
いっぽう、跨線橋の下りホーム側出入口脇からは、下りホームから直接外へ出入りすることができます。鉄製の柵が中途半端な向きで曲がっていることから見ると、かつてはこの跨線橋の中に柵があり、構内(改札内)と外を仕切っていたのかもしれません。無人駅になった今となっては、跨線橋も事実上の自由通路になっており、この柵も通行の邪魔になっているだけですが。
清水沢駅の南側にも防雪林が整備されており、ここを抜けた先に小集落があります。もっとも、駅正面に広がっている漁師町に比べるとその規模はかなり控えめのようです。
快速は、下り1本、上り2本が通過し、浅虫温泉-野辺地間で快速運転を行う便では上り1本のみが停車します。
番線表示は確認できませんでした。
確認中。
当初は信号場として設置されました。
確認中。