線路に沿って防雪林が
御堂の先では急勾配が続くようになります。奥中山高原駅は旧東北本線全体を含めて標高が最も高い駅で、ここを越える蒸気機関車は3重連(3両の機関車が直列でけん引)であえぎあえぎ峠越えをしていました。西側にはずっと防雪林が整備されています。
御堂の先では急勾配が続くようになります。奥中山高原駅は旧東北本線全体を含めて標高が最も高い駅で、ここを越える蒸気機関車は3重連(3両の機関車が直列でけん引)であえぎあえぎ峠越えをしていました。西側にはずっと防雪林が整備されています。
現在は2面3線に跨線橋という構成になっており、下り列車が発着する島式ホーム上には、コンクリート造の待合室があります。1番線と2番線の間には中線がありますが、今ではあまり使われていないようです。
駅舎は、屋根が鋭角を描く切妻屋根のもので、山小屋を思わせます。平屋建なのにずいぶん天井を高くしているものです。
窓枠に木枠が今なお使われている部分が多く、暖かみを感じさせます。
駅舎のホーム側軒はあまり大きいものではありませんが、それを支える桟の形状がなかなか印象的です。軒下にはプランターが置かれていました。
待合室の内部は比較的コンパクトなものですが、設置されている椅子には座布団が置かれており、ストーブも相まって温かい印象を与えます。やはり蒸気機関車時代の撮影名所だったためか、往年の写真が壁面にたくさん飾られていました。ホーム側との間は扉が二重になっており、このため人が出入りしても風が直接には吹き込みにくくなっています。
駅を出て外に出る通路には柵が設けられていますが、この柵がなかなか素朴な味わいを醸し出しており、人の手が入っていることへの安心感を与えてくれます。
玄関部分には車寄せのように屋根が張り出している部分がありますが、実際にここへ自動車が行き来するスペースというわけでもなく、厳冬期における風よけおよび雪払いを目的としているものでしょう。駅名表示はこの部分に設置されています。
駅舎は駅前を通っている道路よりも少し高いところにあるため、横V字型のジグザグした坂道を通って出入りすることになります。駅舎を玄関側の真横から見ると、事務室の窓ガラスがずいぶん大きめに取られているのがわかります。
駅前には商店が数戸並んでおり、タクシーの営業所などもありますが、商店街を形成するにはいたっておらず、小集落という雰囲気です。それでも、駅から東側にある国道4号線沿いには町並みが広がっており、人の行き来もなかなかに活発です。
東側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線、3番線となります。
確認中。
日本鉄道開通当時からの駅です。
確認中。