かつては人口5万人超の「村」の玄関駅でした

滝沢

たきざわ Takizawa
滝沢駅
▲滝沢駅駅舎《2011年11月19日撮影》

丘陵地帯を抜けて

滝沢駅ホーム
【写真1】滝沢駅ホーム。《2011年11月19日撮影》

巣子の先で、IGRは丘陵地帯を縫うように走って行き、続いて滝沢駅にいたります。この駅は、日本全国にある村の中で人口最大となる滝沢村(2011年12月現在、54,238人)の玄関駅でしたが、その後同村は2014年1月1日に市制を施行しており、最大人口村の称号を返上しました。

比較的新しいながら2面3線の駅

滝沢駅跨線橋から構内を見る(奥は盛岡方)
【写真2】滝沢駅跨線橋から構内を見る(奥は盛岡方)。《2011年11月19日撮影》

滝沢駅自体は、明治時代は日本鉄道当時に設置された古い駅ではありますが、東北本線の線路改良工事の際に移転しており、現在の駅は1967年につくられたものです。2面3線の駅構造は国鉄標準型ではありますが、駅舎や跨線橋が新しい印象を与えるのはそのためでしょう。また、ホームも石組みではなく、鉄骨の上にコンクリートを渡したものになっています。島式ホーム側には待合室が設けられています。

頑丈そうな駅舎

滝沢駅ホームより駅舎を望む
【写真3】滝沢駅ホームより駅舎を望む。《2011年11月19日撮影》

駅舎は、鉄筋コンクリート平屋建ての頑丈そうな建物です。陸屋根からまっすぐ軒が地面と平行にぬっと玄関に伸びているのが特徴ですが、不思議と不安定な感じはなく、むしろ地に足の付いた安心感を与えてくれます。頑丈であることを受けてか、駅舎の屋根にはソーラーパネルがびっしりと載っていました。

駅舎内には店舗が入ります

滝沢駅駅舎内
【写真4】滝沢駅駅舎内。《2011年11月19日撮影》

IGRの社員が窓口で業務を扱っている有人駅です。撤去されたのか最初からなかったのかはわかりませんが、ラチはありませんでした。待合室には「田楽茶屋 滝沢駅内店」が入っており、豆腐などをその場で食べることも可能なのは楽しいところ。曜日によっては野菜類の即売も行われるようです。

駅の近くには大学が立地

滝沢駅駅前
【写真5】滝沢駅駅前。《2012年11月16日撮影》

駅の西側一帯には、岩手県立大学や盛岡大学、岩手大学演習林、森林公園などがあります。滝沢村はかなり広い地域に集落が散らばっており、明確な中心街はありませんが、滝沢駅周辺は学校と農牧関係施設が集中する文教地区といえるでしょう。

乗り場

西側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線、3番線となります。

  • 1.いわて銀河鉄道線下り 好摩、目時方面
  • 2.いわて銀河鉄道線上り 盛岡方面
  • 3.いわて銀河鉄道線上り 盛岡方面

駅名の由来

確認中。

歴史

駅移転日については確認中。なお、起点駅からの改キロが告示されたのは1968年9月ですが、この時点では東北本線は全線複線化が完了しており不自然です。実際には同年8月の盛岡-青森間電化開業の際に移転し、手続きが事後的になされたものと推測されます。

1891年9月1日
日本鉄道により盛岡-青森間が開業、この時点では滝沢駅非設置。
1906年1月21日
滝沢駅開業。
1906年11月1日
日本鉄道が国有化され、官設鉄道(逓信省鉄道作業局)の駅となります。
1962年3月31日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1967年9月ごろ
駅移転。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2002年12月1日
東北新幹線八戸開業に伴い、JR東日本の盛岡-目時間がアイジーアールいわて銀河鉄道に転換され、同社の駅となります。

周辺の見どころ

確認中。

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