実質的には釜石線単独終着駅に
山田線(盛岡-宮古-釜石間)と釜石線(花巻-釜石間)の接続駅で、釜石駅自体は先に開業した山田線の所属となっています。しかし、2011年3月に発生した東日本大震災の結果、山田線の宮古-釜石間は長期運休中となっており、実質的には釜石線の単独駅と化しています。ここに三陸鉄道南リアス線が乗り入れています。
山田線は北から東側へと向かい、釜石線と合流するような形になっています。ここに、鉄筋コンクリート2階建ての立派な駅舎が建っています。この駅舎は、釜石線が全通した際に釜石市からの寄付を受けて造られたものです。
歴史
戦前に山田線が北から先に伸び、続いて戦後に釜石線が西から全通しています。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1939年(昭和14年)9月17日
- 国有鉄道(鉄道省)山田線・大槌-釜石間が開業し、釜石駅開業。
- 1944年(昭和19年)10月1日
- 国有鉄道(運輸通信省)釜石東線・釜石-陸中大橋間が開業、接続駅となります。この時点では釜石東線は貨物のみの営業でした。
- 1945年(昭和20年)6月15日
- 釜石東線で旅客営業開始。
- 1950年(昭和25年)10月10日
- 釜石線が全通し、山田線と釜石線の接続駅となります。
- 1984年(昭和59年)4月1日
- 鉄建公団盛線(B線、吉浜-釜石間)が開通し、三陸鉄道南リアス線として開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本(山田線所属)およびJR貨物(釜石線所属=山田線の第2種免許がないため)の駅となります。
- 1999年(平成11年)ごろ
- JR貨物釜石駅廃止。
- 2011年(平成23年)3月11日
- 東日本大震災が発生、山田線および釜石線が全線で運休。
- 2011年(平成23年)4月6日
- 釜石線・遠野-釜石間が復旧、運転再開。
- 2011年(平成23年)4月7日
- この日発生した余震により、再び釜石線が全線で運休。
- 2011年(平成23年)4月12日
- 釜石線が復旧、運転再開。
- 2019年(平成31年)3月23日
- 山田線・宮古-釜石間が三陸鉄道に転換、釜石線所属の駅となります。