温泉施設同居駅の皮切り

ほっとゆだ

ほっとゆだ Hottoyuda
ほっとゆだ駅
▲ほっとゆだ駅駅舎《1994年8月31日撮影》

中間主要駅は温泉駅に

北上線の中間からやや横手寄りに位置している駅です。現在は優等列車が運行していない北上線ですが、運行されていた当時には特急や急行も停車していた主要駅です。開業以来「陸中川尻」という正統派の駅名を名乗っていましたが、民営化後に温泉施設「ほっとゆだ」を併設し、さらに駅名までそれに揃えたことで、強いインパクトを示すようになりました。北上線が特殊自動閉塞化した現在でも、駅員が配置されており「みどりの窓口」が営業しています。

2面3線の国鉄型配線を備えており、千鳥式に配置された2つのホームの間は構内踏切で連絡しています。駅本屋は南側に設けられていますが、駅の南北を結ぶ跨線橋が設けられており、反対側に出ることもできます。

駅舎は木造2階建の大柄なもので時計塔があり、入母屋と切妻を組み合わせたもので、大店(おおだな)のような風情です。この種の駅舎は自治体が設置しているケースが多いのですが、これはJR東日本が設計、施工したものです。建設費は、面積に応じて旧湯田町とJRが負担[1]。2階は無料で利用できる休憩所になっています。正面から見て右側に駅の窓口と改札口、中央に「ほっとゆだ」があり、駅舎内で行き来できるようになっています。「ゆ」と染め上げられたのれんが目を引きます。

「ほっとゆだ」を運営しているのは、西和賀町が出資する第3セクター「西和賀産業公社」で、隣接するゆだ錦秋湖駅に近い「穴ゆっこ」も運営しています。温泉の泉質はさらりとしたもので、入りやすいものです。浴室はコンパクトですが、不思議と窮屈な印象は受けませんでした。浴室内には信号機が設置されており、列車の発車時刻が近づくとともに青→黄→赤と色が変化します。北上線は日中3時間ヘッドなので、ゆったり漬かっても青のまま変わらないかもしれませんが。なお、男風呂と女風呂のほか、貸切風呂もあります。

しっかりした駅前広場が整備されており、盛岡や北上駅からの路線バスが発着するほか、タクシーが常駐しています。旧湯田町の玄関駅であり、駅ほど近くにはダム湖である錦秋湖が広がっています。

停車列車 [2017年4月現在]

全列車が停車します。

乗り場

確認中。

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1922年12月16日
国有鉄道(鉄道省)西横黒線・黒沢-陸中川尻間が開業、この際に陸中川尻(りくちゅうかわしり)駅開業。
1924年11月15日
国有鉄道(鉄道省)横黒線・大荒沢(現在は廃止)-陸中川尻間が開業して横黒線(現、北上線)全通、中間駅となります。
1962年12月1日
湯田ダム建設に伴い岩沢-陸中川尻間のルートが変更となり、陸中川尻駅も移転。
1982年11月14日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
1989年4月1日
駅舎改築にあわせ、駅舎内に温泉施設を併設、営業開始[2]
1991年6月20日
駅名を「ほっとゆだ」に変更。
2011年3月11日
東日本大震災が発生、北上線が全線で運休。
2011年3月19日
北上-ほっとゆだ間が復旧、運転再開。
2011年3月20日
ほっとゆだ-横手間が復旧、運転再開。
2011年4月7日
この日発生の余震により、再び北上線が運休。
2011年4月11日
北上線が全線復旧、営業再開。

周辺の見どころ

確認中。

  • ほっとゆだ ※西和賀産業公社公式(2017年9月16日確認)

その他

  • 「東北の駅百選」(国土交通省東北運輸局)選定駅。
  1. 産経新聞「朝風呂もできる銭湯感覚 JR北上線ほっとゆだ駅(岩手県西和賀町)」(2017年9月3日)。
  2. 『鉄道ジャーナル』No.273(1989年7月号)鉄道ジャーナル社、124ページ。

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